ネパール評論 Nepal Review

ネパール研究会

停戦監視派遣へ,応援団続々

谷川昌幸(C)

産経(2/8)によれば,UNMINへの自衛官8人派遣はほぼ確定らしい。花形の停戦監視であり,格好良い。

自衛隊海外派兵は,すでに5千人以上,日常化しているが,任務のほとんどは物資輸送,燃料補給,施設建設などで,戦争専門家の自衛隊としては不本意,惨めな気分だったに違いない。

そこに好機到来。常任理入りは世論操作のおかげで国民の支持が高くなり,そのためには軍事大国化が不可欠なことも理解され始め,防衛省への昇格が実現した。このチャンスを逃す手はない。産経はこう伝えている。

「防衛省は7日、停戦監視員や司令部要員といった個人派遣型PKO(国連平和維持活動)を拡大する方針を決め、専門要員の教育体制整備に着手した。「日本が国連安保理常任理事国入りを目指すには、PKOで頭脳の役目を果たせる人材を派遣しなければいけない」(防衛省幹部)との狙いからで、3月に発足する部隊「中央即応集団」で人材育成を始める。」(産経2/8)

この「中央即応集団」で要請されるのは,もはや上官の命令に機械的に服従する兵隊ではなく,どんな状況にも「即応」できる人材だ。

「中央即応集団の国際活動教育隊では、「停戦監視員に求められる豊富な語学力や不穏な動きを察知する洞察力」(陸自幹部)を養うという。」(産経2/8)

つまり,伝統的な用語で言えば,高級スパイの本格的養成だ。自衛隊が日本「自衛」を任務とするのであれば,こんなスパイ養成機関は不要だ。「集団」などとごまかしているが,「中央即応集団」は「スパイ部隊」であり,海外本格派兵の尖兵である。

その中央即応集団の3月発足を祝うのが,3月のUNMINへの自衛隊派兵だ。停戦監視はUNTAC(カンボジア)以来,2回目。勇み立つはずだ。そしてネパールが,このスパイ養成機関の初の練習場となろうとしている。その方面の知恵者であろう,ネパールから強力な応援団を招き,産経新聞のインタビューに応じさせている。

「後方支援だけではどれだけ日本がPKOに協力しているかがみえない。将官、士官クラスを送り、リーダーシップをとるべきだ」(シャルマUNDO前司令官)。

*ネット版『産経新聞』2007.2.8

Written by Tanigawa

2007/02/12 @ 16:17

カテゴリー: 平和

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