ネパール評論 Nepal Review

ネパール研究会

爆破テロ:ブランクの意味を探る

谷川昌幸(C)
ニュース記事については,かなり用心深い方だが,それでもまだまだ甘いことを教えられた。昨日,在ネのさる方と爆破テロについて話していたとき,スンダラ爆破の不自然さを指摘され,アッと思った。

新聞で見たとき,他の二現場の詳しい状況説明に対し,スンダラ爆破については,国軍兵ネパリ氏が胸部に負傷し軍病院に運ばれたというだけで,爆弾がどこに仕掛けられていたかも爆発後の状況なども,写真はおろか具体的な説明は何もなかった。

そのとき「変だな」とは感じたが,それ以上深くは考えなかった。昨日,その不自然さを指摘され,これは変だ,書けない何かがあるのでは,と疑わざるをえなくなった。たしか内田義彦が書いていたと記憶しているが,専門家と素人の違いは,「変だな」と漠然と感じたとき,それを確かめる努力をするか否かの違いである。密かに恥じ,反省した次第。

今日の新聞は,徹底調査の政府方針を伝えている。カトマンズポスト社説によると,犯人とウワサされているのは(1)マデシ集団,(2)王党派,(3)マオイスト。マデシ系は「ネパール人民軍」と「タライ軍」を名乗る2件の電話で実行声明を出しているが,信憑性は不明。これに対し,上述の不自然な報道は事実だ。これをどう見るか?

ネパールは情報分析のトレーニングになる。

* Kathmandu Post, 23-24 Sep,2007

写真:3連続爆破テロと2枚の写真(カトマンズポスト,9月3日)

Written by Tanigawa

2007/09/05 @ 00:37

カテゴリー: 政治