ネパール評論 Nepal Review

ネパール研究会

ネパールの音楽と人生

谷川昌幸(C)
日曜の朝7時すぎ,突如,大音響の音楽が始まった。近くの集会場で祝い事があるようだ。曲は例のマンガル・ドーン。
 
初めはもうメチャクチャ。何の曲だが分からなかった。ラッパやら弦がめいめい勝手に音を出している。こりゃヒドイと思っていたら,あ~ら不思議,徐々に旋律らしきものが現れ,勝手に飛び跳ねていた雑多な音が主旋律に集まり,大河となっていった。
 
時々変な音が入るが,それも「遊び」らしい。楽聖ベートーヴェンの「田園」の中に,田舎楽団のへたくそ音楽がわざと入れてあるが,それと同じ趣向のようだ。
 
そして,こうしたネパール音楽で特に気に入っているのが,いつ始まって,いつ終わったのかがよく分からないところだ。楽聖の音楽が典型だが,西洋音楽には始まりと終わりがある。明確な始まりと終わりがあるべきだ,というのが西洋音楽。これも悪くはないが,どうも不自然だ。これに対し,こちらの音楽は,楽器の練習でもしているような気軽な調子で始まり,徐々に盛り上がり,絶頂に達し,そして何となく楽器が少なくなり,いつの間にか終わっている。そんな感じの演奏が多い。
 
いいなぁ~。自然な人生って,おそらくこんな風に始まり,終わるのだろう。あやかりたいものだ。
yoga

Written by Tanigawa

2007/11/21 @ 11:30

カテゴリー: 音楽

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