ネパール評論 Nepal Review

ネパール研究会

世俗国家元首のシバ祭参加

谷川昌幸(C)

3月6日午後4時30~40分頃,コイララ首相が,国家元首として,マハシバラトリ(シバ神夜祭)を祝っているパシュパティナート寺院を参拝した。

これは一体どうしたことか? ネパールは世俗国家ではなかったのか? 過激世俗主義者マオイストは,なぜ抗議しないのか?

ネパール首相は,国家元首として,クリスマスを祝い,シバラトリを祝い,そしてたぶん灌仏会(釈迦誕生日)を祝うことになるだろう。

めでたいことだが,祝ってもらえない神々が怒らないか? ネパールにも世界中にも無数の神々がいる。少なくとも有力365神くらいは選抜し,1日1神ずつ国民祭日を割り当てるべきだろう。それが世俗国家というものだ。

いまや全権を握る世俗国家首相のあとで,一切の政治権力を剥奪されたギャネンドラ国王が,つつましくもパシュパティナート寺院を参拝した(午後6時半~7時半頃)。政治権力皆無の国王参拝に問題はない。石一つ投げられなかった。これでよいのではないか。

絶対によくないのは,世俗国家元首たる首相の宗教行為。確信をもって予言するが,このままでは,宗教儀式参加の首相に石が投げられる日は近い。そして,投げた者は,人民の敵として世俗国家権力により厳罰に処せられるであろう。

参照:世俗国家の宗教祭日

 

Written by Tanigawa

2008/03/07 @ 12:10

カテゴリー: 憲法

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