ネパール評論 Nepal Review

ネパール研究会

開票結果と新政権予測

谷川昌幸(C)

1.制憲議会選挙・議席数(比例区+小選挙区)

政党

議席数

政党

議席数

政党

議席数

政党

議席数

CPN-Maoist

220(100+120)

PFN

7(5+2)

SJD

2

DJP

1

NC

110(73+37)

CPN-Joint

5

JMP

2

NPD

1

CPN-UML

103(70+33)

NSP-M

9(5+4)

CPN-United

2

NRP

1

MPRF

52(22+30)

RPP-Nepal

4

NSP-A

2

NLSD

1

TMDP

20(11+9)

RJP

3

NJD

2

CBREP

1

RPP

8

NPF

3

SLRM

2

 

 

CPN-ML

8

NWPP

4(2+2)

SPJD

1

Total

601

(注)議席総数601(比例区335,小選挙区240,内閣指名26)。内訳のない政党はすべて比例区選出議員。比例区は定数より2名多いが理由不明。小選挙区は,他に無所属等3。

2.政権予測

(1)マオイスト主導政権

M+ UML(54%)

MPRF+TMDP+Others(28%)

NC(18%)

 

M+ NC(55%)

MPRF+TMDP+Others(28%)

UML(17%)

(2)マオイスト単独政権

M(37%)

MPRF+TMDP+Others(28%)

UML(17%)

NC(18%)

(3)NC+UML連立政権

NC+ UML(35%)

MPRF+TMDP+Others(28%)

M(37%)

(4)挙国一致政権

比例区と小選挙区の議席数がほぼ確定したので,新政権の大胆予想を試みた。

暫定憲法では,現在の立法議会は制憲議会招集によりこれに取って代わられ,新首相は「7党合意」(2006年11月8日)か,もしくは総議員の2/3の多数をもって選任される(第38条)。制憲議会定員は601なので,その2/3は401人(67%)となる。

これを念頭に,選挙結果を見ると,マオイストが第1党であることは明白だが,単独政権は難しく連立政権とならざるを得ないこと,そして,どこと組むにせよ安定政権とはなりそうにないこと,またマデシ(タライ)系を中心とした少数諸政党がキャスティングボートを握ること,これはほぼ確かだ。挙国一致内閣もありうるが,この場合も安定政権は難しいだろう。

90年憲法下での議会運営よりもはるかに難しい。「選挙民主主義」の成否が注目される。

Written by Tanigawa

2008/04/26 @ 12:21

カテゴリー: 民主主義

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。