ネパール評論 Nepal Review

ネパール研究会

拝啓 マオイスト労相殿: これが研修奴隷だ!

谷川昌幸(C)

マオイスト労相殿は,失業対策として「人間資源」の対日輸出に鋭意取り組んでおられるようですが,日本労働市場はネパール人民の輸出先としてはあまり有利ではありません。全部とはいいませんが,外国人研修生は「現代の奴隷」と批判されています。今日(2/4)の朝日新聞記事「中国人研修生『18時間労働』」は,その実態を次のように暴露しています。

  研修生:中国人女性6人
  勤務先:大分の縫製会社
  勤務時間:午前8時~翌日午前3時
         休憩:昼食15分,夕食30分
  月給:3万円余(下記諸費差引後)
      寮費・光熱費:2万円
      管理費:3万円
      強制貯金:4万円
  中国側仲介保証金:60万円

すべてが事実かどうか分かりませんが,取材し記事にしているので,大筋ではこの通りだと思います。そして,このような研修労働が,他にも少なくないといわれています。

研修生たちによれば,「中国人は馬鹿だ」「強制帰国させる」と脅されていたそうです。若い女性たちが,60万円あまりで日本に売られ,半強制労働させられていたのです。月給3万円(強制貯金を入れても7万円)で,18時間労働! 「現代の奴隷制」といわざるをえません。

マオイスト労相殿,マオイスト首相殿,ネパールの人民同志をこのような「現代の奴隷」として日本に輸出してよいものでしょうか?

ネパールとの古き良き関係を維持発展させるため,「ネパール人間資源の対日輸出」政策の撤回を伏してお願いする次第です。

2009/01/30 共産革命と対日「人民」輸出
2009/01/19 対日ネパール人輸出,あるいは新三角貿易

Written by Tanigawa

2009/02/04 @ 10:43