ネパール評論 Nepal Review

ネパール研究会

ゴルカのキリスト教とイスラム教

 谷川昌幸(C)
ゴルカの町にも,キリスト教会らしきものがあった。マオイスト・アーチから少し入った道路沿いにホサンナ・マンダリ/Hosannna Churchの看板が掛けられている。外から見ただけなので,どの会派の教会で,どのような活動をしているのかは分からない。 また,町では,イスラム教徒にもときどき出会った。カトマンズ・ムグリン間の川向かいの村にはたしかにモスクがあった。ゴルカにもあるのだろうか?
 
 
宗教は多くの人々にとってアイデンティティの核心をなしており,様々な宗教があるのは当然だ。日本にも神道,仏教,キリスト教,その他の宗教など,無数といってよいほどある。だから多宗教は自然なのだが,その一方,宗教は心情の動員力が強く,しばしば大きな社会的軋轢を生み出し,紛争をもたらす。 その解決方法として広く認められているのが政教分離だが,しかし,これはなかなか難しい。日本でも,靖国神社問題がことあるごとに表面化する。
 
ネパールにキリスト教やイスラム教や仏教諸派などが入ってきて布教活動をするのは自然なことだし,止められない。しかし,状況によっては,既存社会との軋轢を生み,紛争を引き起こすことも考えておかなければならない。特に先進諸国の人々は,自分たちが激しい残虐きわまりない宗教弾圧を経験してきたことを忘れてはならないだろう 。
 
ホサンナ教会
 
押しても引いても鞭打ってもここを動かない牛
 
 

Written by Tanigawa

2009/03/21 @ 15:06

カテゴリー: 宗教, 旅行

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