ネパール評論 Nepal Review

ネパール研究会

アメリカンクラブと市民マラソンと消された日本

谷川昌幸(C)
アメリカンクラブはカトマンズで最も危険な場所。監視カメラと武装兵士が常時厳戒態勢。うっかり写真でも撮ろうものなら逮捕されるし,挙動不審だと射殺されかねない。
 
アメリカンクラブの正体は不明。スポーツ施設があるということだが,それだけではこんな厳戒態勢は不要だ。スポーツを口実に,何かよからぬことをたくらんでいるに違いない。
 
このアメリカンクラブの向かい,タメル側に巨大な市民マラソン広告が出ている。この国でも中産階級が増え,スポーツがビジネスになり始めたようだ。こちらは商売がらみとはいえ,平和そのもの。お向かいのアメリカンクラブとは対照的だ。
 
ちなみに,この交差点の信号システムは日本援助。マラソン広告の下方,歩道脇に,日本援助の看板が設置されていた。それが撤去されてしまった。実に見事に,日本の痕跡が跡形もなく消されている(「跡形もなく」は事実誤認につき「あらかた」と訂正。 [訂正]信号機援助と「消された日本」2009/09/08)。
 
こんなことをしたのはいったい誰だろう? ひょっとすると,スポーツを悪用しているらしいお向かいさん? まさか,そんなことはあるまいが・・・・・。
 
非軍事的平和貢献の象徴としての日本の信号機援助――たしかに目障りではある。
 
日本援助の信号機(ここにも日本援助の表示があったはず)。向かいはアメリカンクラブ。銃を構え厳戒態勢(タメル側より望遠撮影)
 
信号機と広告(文部省前より撮影)
 
カトマンズ・マラソン広告
 
信号コントロール機。この付近にも日本援助の看板が設置されていたはず。
 
(注)表現一部修正2009.9.9 

Written by Tanigawa

2009/08/26 @ 22:30