ネパール評論 Nepal Review

ネパール研究会

マオイストの象徴的自治州宣言

谷川昌幸(C)
マオイストが,あちこちで自治州(解放区)宣言をしている。Nepalnews.com(Nov9)によれば,ゴパル・キランティ政治局員が,「キラント州」を宣言した。州人民大会で,キランティ同志は,各カーストの愛国者人民が一致団結して封建勢力,インド膨張主義,アメリカ帝国主義を粉砕することを訴えた。
 
勇ましく,この地方のマオイスト協同組合の役員である私にとっては心強い限りだが,どうも,いまいち納得が出来ない。
 
キテンティ同志によれば,この自治州宣言は「象徴的」であり,州首都も州役職者も未定だそうだ。
 
さらに,州自治を高らかに唱えながら,キランティ同志は,象徴的州宣言の許可をプラチャンダ党首同志から得たのだそうだ。州自治の前に,マオイスト支部の自治の方が先ではないかな?
 
民族は危険きわまりない観念だ。こんなものを弄んでいると,とんでもないことになる。ウソだと思うなら,ナチス前夜のドイツや旧ユーゴでも見てみるとよいだろう。
 

Written by Tanigawa

2009/11/10 @ 21:58

カテゴリー: 憲法