ネパール評論

ネパール研究会

馬場さんと「法の支配」

谷川昌幸(C)
JICAシニアボランティアとして交通指導に当たられていた馬場喜代志さんが任期満了で帰国された。朝日新聞(1/23)が「ひと」欄で紹介し,業績を称えている。
 
 
 
以前にも述べたように(人治vs法治ーー信号の近代化論),馬場さんは,「人の支配」のネパールに「法の支配」を持ち込み,日本の権威をバックに大きな成功を収めた。ネパール社会の急速な近代化も馬場さんに味方した。
 
馬場さんが帰国されても,少なくとも道路交通においては,ネパールが再び「人の支配」に戻ることはあるまい。痛い目にあうのは,本人だからだ。
 
 
*2020/05/02 リンク更新

Written by Tanigawa

2010/01/23 @ 18:32

カテゴリー: 文化

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