ネパール評論 Nepal Review

ネパール研究会

ネパール研修生仲介業者の大宣伝開始

谷川昌幸(C)
とうとう始まった。これを見れば,日ネ関係が完全に変わったことが実感できる。今後は,ネパールでどのような活動をするにせよ,この現実を十分にふまえて行動すべきだろう。
 
(1)ネパール人研修生受入実績(JITCO)
 
ネパール人研修生は,2007年度までは,ごくわずか。ところが,前述のように,今年は500人,以後,少しずつ増やしていくという。激変だ。
 
(2)仲介業者(JITCO)
 
ネパールは中国についで,ダントツの2位。外国人研修派遣を,中国人からネパール人にシフトしようとしていることは明白。下表は172業者の一覧。→→全業者一覧(JITCO)
 
 
 
(3)仲介業者の広告(一部)
 
 
 
(参考)莫 邦富「日本の農業を支えているのは劣悪環境に耐え忍ぶ外国人研修生」日経BP(2007.3.17)
 「・・・・まず、ある外国人研修生の給与明細の内容を見ていただきたい。毎月の基本賃金は11万2000円だが、そこから家賃(5万5000円)や光熱費を引かれるばかりでなく、さまざまな費用が引かれている。リース代として、布団(6000円)、洗濯機(1500円)、テレビ(1800円)、流し台(500円)、調理器具(1000円)、ガス器具(1000円)、電気炊飯器(800円)、掃除機(1000円)、ファンヒーター(1000円)、そして浄化槽管理費(1000円)などの費用が引かれていく。給与明細の下の欄を見ると、1カ月働いた結果、研修生はかえって会社に2万円ほどの借金を作ってしまったことになる。・・・・・
 今から10年前、千葉県銚子市の水産加工会社で働く中国人研修生を取材したことがある。そのあまりにもひどい受け入れ先である協同組合の中間搾取に怒った研修生の中には、研修現場を放棄して逃走した者もいた。その逃走研修生はやがて横須賀の農家で働くようになった。
 夏は朝6時に出かけ、夜は9時頃にようやくアパートに戻る。過酷な肉体労働に懲りた彼は何度も辞めようと考えた。しかし、仕事を辞めたいと言うたびに、雇い主である60代の日本人に泣きつかれた。働き手のない日本人はどうにかして彼を引き留めようとする。後継者のない農家の悲劇もそこにある。・・・・・」

Written by Tanigawa

2010/02/10 @ 19:51

カテゴリー: 経済