ネパール評論 Nepal Review

ネパール研究会

海外留学、ますます盛ん

谷川昌幸(C)

ネパールの海外留学はもはや発熱状態。内向き志向の日本青年と好対照だ。

 

日本でも大卒就職率が60%、10人に4人が常勤職に就けないとはいえ、贅沢さえいわなければ衣食に困ることはない。好き好んで海外に出て苦労するまでもないわけだ。

 

ネパールの失業率ははっきりしないが、多くが不完全雇用であることは間違いない。その彼らにとって海外留学は、優雅な遊学とはほど遠い、必死の生存競争のためなのだ。

 

今日は、バグバザールのラトナ書店に行った。この界隈には、ありとあらゆる留学や留学予備校の宣伝があふれている。

 

最近の人気は、カナダやオーストラリアのようだ。韓国語学校も増えているが、これは就業資格取得のためであろう。日本語学校は、あるにはあるが、存在感はますます低下してきている。

 

かつてカンティパトの宮殿のような建物に居を構えネパール青年であふれていた英国文化センターが、徐々に縮小され、やがて閉鎖されてしまった経緯を見る英国人のやるせない思いが、よくわかる。

 

石原裕次郎が歌ったように、恋や人生に終わりがあるように、「国民」の青春にも終わりがあるのだ。

 

 バグバザールの留学広告

Written by Tanigawa

2010/08/31 @ 12:53

カテゴリー: 文化

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