ネパール評論 Nepal Review

ネパール研究会

Ballot & Bullet: あるいは選管とアメリカンクラブ

谷川昌幸(C)

毎日シトシト霧雨が降る。昼でも涼しく、夜は寒いくらいだ。日照不足にならないだろうか? やはり異常気象だろう。

 

写真は選挙管理委員会。宮殿風の優雅な建物。以前は誰でも自由に入れ、山なす投票用紙を見学したり、事務室でお茶をごちそうになったり出来た。

 

いまは厳戒体制。入口にテッポウを構えた警官がいて、不用意にカメラでも向けようものなら、即、射殺されかねない。ネパールでは――

 

  Bullet(銃弾)からBallot(投票)

 

ではなく、民主化のおかげで、

 

    Ballot(投票)からBullet(銃弾)、あるいは

  Ballot(投票)Bullet(銃弾)

 

に変ったのだ。

 

カンチパト通りをはさんで選管の向かいにあるのが、例のアメリカンクラブ。つねに十数名のテッポウを構えた警官が警戒しており、カメラを向けたら、まちがいなく撃たれる。ここは、非常時にアメリカ軍を進駐させるための米軍用地にちがいないとにらんでいる。Ballotは、Bulletによって守られているわけだ。

 

さらに、アメリカンクラブの隣には、銀行もできた。つまり――

 

  Bullet(銃弾) Ballot(投票) Bill(紙幣)を守っている。

 

この付近は、まちがいなくネパールの新名所だ。ネパールにきたら、寺や山ではなく、カンチパトを見学しよう。ただし――

 

  Shot(撮影)すると Shot(銃撃)される

 

ので、くれぐれもご用心ください。

 

 選管(西側より)

 

 選管正門

 

 

アメリカンクラブ(選管向かい)

 

 

メガ銀行(アメリカンクラブ南。アンテナはアメリカンクラブのものと思われる)

Written by Tanigawa

2010/09/04 @ 22:16

カテゴリー: 社会