ネパール評論 Nepal Review

ネパール研究会

視覚障害児クイズ大会

谷川昌幸(C)
9月14日,NBSA(ネパールの視覚障害者を支える会)主催の「視覚障害児学校対抗クイズ大会」の見学に行った。
 
会場はラーニポカリ西側のダルバール校。古い宮殿風の格式ある建物で,ラナ時代の校舎かもしれない。近くのTU芸術学部,トリチャンドラ校など,歴史的建造物は修理修復して使い続けてほしい。
 
クイズ大会は,5校対抗で行われた。自身が視覚障害の司会者が点字書きの問題を読み上げ,各校代表チームがこれに答え,正解数を競う。参加者のレベルは,非常に高い。地理,歴史,政治などの問題に,次々と回答していた。 11時頃から始まり,2時間ほどで終了。表彰式後,軽食が出され,散会となった。
 
この分野の知識はほとんどないが,ざっと見ただけでも,この十数年で都市部の障害者の処遇が急速に改善されたことがわかる。市内では,白杖をもった視覚障害者や車椅子の身体障害者たちが,介護者なしに自由に行動しているのが日常的に見られるようになった。障害を恥じ隠そうとしていた十数年前とは,隔世の感がある。
 
これは理念・理論と実践活動の成果である。1990年憲法以降の人権保障規定の拡充と,たとえばNBSAのような地道な実践活動の相乗効果といってよい。わずか十数年で,障害者の地位がこれほど改善されたのは,驚異的である。 ネパールの人々は,ネパールはダメだと口癖のようにいうが,歴史的に見てネパールの変化は欧米や日本よりもはるかに速い。ネパールは,もっと自信をもってよいのである。
 
 ラーニポカリとダルバル校(グーグル)
 
 校門とクイズ大会横断幕
 
 大会終了後,帰路につく参加者たち

Written by Tanigawa

2010/09/18 @ 22:07

カテゴリー: 社会, 教育, 人権

Tagged with , , ,