ネパール評論 Nepal Review

ネパール研究会

マオイスト,印マオイスト訓練か?

谷川昌幸(C)

インド政府が10月11日,インド・マオイストがネパールで訓練を受けている,と警告した。これまでのところ,マオイストは国際連帯を唱え,、「南アジア・マオイスト諸党・諸組織協力委員会(CCOMPOSA: Coordination Committee of Maoist Parties and Organizations of South Asia)」のような組織をつくっているが,実際には他国マオイストとはあまり仲がよくなかった。イデオロギー政党の宿命であろう。

ところが,もしインド内務省発表が事実だとすると,インドでもマオイストが勢力を拡大し,すでに最大勢力となっているネパール・マオイストに接近し始めたことになる。

もちろん,ネパール・マオイストのプラチャンダ議長やパサン(NK.プン)PLA総司令はインド内務省発表は謀略だと反論しており,まだ事実かどうか分からないが,印ネは地続きであり,かつてはネパール・マオイストがインドを闘争拠点としていたことも歴史的事実だから,印ネ・マオイストが連帯強化に向かい始めたとしても不思議ではない。

もしインド内務省が警告するように,印マオイストがネパール・マオイストに接近し,印ネ・マオイスト共闘が成立すると,これは印ネ両国ばかりか,米中にとっても一大事。早晩,介入がはじまるだろう。

インド・マオイストについては,敬愛するA.ロイが,圧倒的に面白い。

Arundhati Roy, Maoism: The Trickledown Revolution, Outlook India, Sep 20, 2010

これは長い評論だが,機会があれば,紹介したい。

▼ チトワン・ジャングル内の印ネ国境線(Google)

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Written by Tanigawa

2010/10/17 @ 12:59