ネパール評論 Nepal Review

ネパール研究会

世界平和指数: 日本3位,ネパールは82位

谷川昌幸(C)

世界平和指数(Global Peace Index, GPI)は,平和を指数化し,世界諸国を比較するもので,オーストラリアのSteve Killeleaによって考案された。次の23の項目について評価し,総合点を算出する。
評価項目
内外の紛争,紛争での死者(外国),紛争での死者(国内),組織的紛争,近隣諸国との関係,犯罪,難民・避難民,人権,テロ,自殺,暴力犯罪,暴力的デモ,投獄者数,警察・治安機関,軍事費,軍人数,通常兵器の輸入,通常兵器の輸出,国連PKO拠出額,重火器,軽火器,軍事能力。

2010年度GPI(全149カ国)
 1.ニュージーランド
 2.アイスランド
 3.日本
 4.オーストリア
 5.ノルウェー
 31.イギリス
 32.フランス
 80.中国
 82.ネパール
 85.アメリカ
 128.インド
 149.イラク

この世界平和指数では,日本は堂々の第3位。孤独死や自殺,交通事故死も多いのに,ちょっと面はゆいが,項目ごとに評価し,指数化するとこうなるのだろう。

この世界3位という栄誉ある評価は,いうまでもなく憲法第9条のおかげである。健康と平和は,無くなってはじめてその有り難さが分かる。世界を見ると,日本のような平和はむしろ例外的なことなのだ。

それなのに,民主党や自民党の面々は9条の悪口を言いたい放題,すでにマスコミからは9条擁護派はほぼ駆逐され,テレビ番組は猪突猛進,青年将校代議士たちの騒々しい大言壮語の狂宴の場と化している。まるで開戦前夜のようだ。

その点,この世界平和指数は正直だ。勇ましい青年将校代議士たちが範と仰ぐアメリカは85位,完全な落第点だ。なかなかやるではないか。こんな指数をこそ,国連はもっと重視し,85位のアメリカや128位のインド,あるいは80位の中国などを批判し,軍縮に向かわせるべきだろう。

われらがネパールは,82位。アメリカやインドよりは上だが,決して平和な国とはいえない。もしネパールが本気で平和を願うなら,いまこそ日本国憲法第9条を見習い,思い切って軍隊を放棄し,非武装永世中立国となるべきだ。ネパールのような国が軍隊などもっていても,何の役にも立たない。クーデターの不安と重税に苦しめられられるだけだ。

新憲法制定の今がチャンスだ。軍隊を全廃し,世界平和指数第1位を目指そうではないか。

Written by Tanigawa

2010/10/31 @ 22:09

カテゴリー: 平和

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