ネパール評論 Nepal Review

ネパール研究会

ロイ,事情聴取へ

デリー裁判所は11月28日,ロイらに対する刑事告発手続きを進め,それに基づきデリー警察が2011年1月5日に事情聴取,6日に捜査報告書を提出することになった。
 (参照)ロイ,反国家扇動罪で告発される

告発者によれば,ロイは10月21日デリー開催セミナー「自由(解放)――唯一の道(Azadi–The Only Way)」において,反インド演説を行った。「被告発者らは,人々の間に反インド政府感情を植え付け,政府とその武装諸組織を否定し,実力によりインド政府を破壊しようとしてきた。」これは反政府扇動罪に当たるというのだ。(Hindustan Times, Nov.27)

この反政府扇動罪は重罪で,終身刑まである。記事によれば,こうした政治がらみの事件の場合,政府は起訴しないことが多いというが,どうなるか予断は許さない。

ところで,印マオイストについては,ネパール・マオイストとの関係が指摘されるようになり,ロイの記事もネパール・メディアに出始めた。

11月27日に終了したマオイスト第6回拡大中央委員会集会(パルンタール)で採択された「12項目暫定運動方針」でも,印マオイスト指導者Ajadの虐殺を激しく避難している。

むろん,この「12項目暫定運動方針」では,ラシュカエ・タイバ(Lashkar-e-Taiba)との関係や印マオイスト軍事訓練は,ためにする悪意のデマ攻撃だとして全面的に否定している。

しかし,ラシュカエ・タイバはさておき,印マオイストとは,本来「同志」であり,協力関係がない方が不自然だ。もしインドとネパールのマオイスト連帯が強化され,それに中国が加担することになれば,これはやっかいなことになる。

もしそうなったとき,われらがロイはどうするのだろう。ネパール・マオイストの戦列に加わるのだろうか?

谷川昌幸(C)

Written by Tanigawa

2010/11/28 @ 18:19

カテゴリー: インド, マオイスト, 中国

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