ネパール評論 Nepal Review

ネパール研究会

UNMINからAISCへ

UNMIN任期は2011年1月15日まで。今回はどうやら本気らしい。UNMIN撤退後,その仕事を継承するのが,AISC(Army Integration Special Committee)。その委員長(ないし議長)に,Balananda Sharma氏が11月30日任命され,さっそく活動計画を発表した。

AISC:PLAの武器と戦闘員の管理監視
 (1)活動調整センター(Operation and Situation Centre)
   幹部治安要員 16(国軍4,警察4,武装警察4,PLA4)
   職員 7(常勤3,予備4)
   宿営所要員 12(7宿営所に各1,21宿営所支所に5)
 (2)宿営所管理運営局

シャルマ委員長によると,各党の合意が得られれば,UNMINからの業務引継は1月以内に完了するという。あれ!とびっくりするくらい,よくできた話しだ。こんなに簡単にいくのなら,もっと早くやればよいのに,そこは外交上手のネパール,国連から最大限引き出してから,ということだろう。

しかし,本当に,うまくいのだろうか? 問題はPLA(人民解放軍)の指揮権。マオイストは,統合復帰計画が確定し,手続きが終了するまでは指揮権を渡さないといっている。当然といえば当然だ。

現在,マオイストの要求は,PLA19,000人の半分を国軍に統合,残りの半分は社会復帰というものだ。NCやUML,そして国軍にこれが呑めるかどうか?

マオイストがPLA指揮権をネパール政府に委譲すれば,当然,平和プロセスは大きく前進する。もしそうでなければ,UNMIN撤退は大混乱を引き起こす可能性が高い。どうなるか,ここ1ヶ月,注視していたい。

谷川昌幸(C)

Written by Tanigawa

2010/12/04 @ 16:32

カテゴリー: マオイスト, 平和

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