ネパール評論 Nepal Review

ネパール研究会

プラチャンダ議長の節操

プラチャンダ議長の父親が10月9日死去し,葬儀が行われた。ヒンドゥー教では,親族の死後13日間が喪(क्रिया)だというが,共産主義唯物論者のプラチャンダ議長とその家族は,そうした喪には服さないという。

また,プラチャンダ議長は普通のスーツで通し,自ら火葬の薪に点火し,頭も剃らない。プ議長が父親に冷淡なわけではない。父の死を涙して悲しんでいたという。

報道だけでは詳細は分からないが,少なくともプラチャンダ議長は,マルクス・レーニン・スターリン・毛沢東の輝かしい伝統を正統に継承するネパール共産党の党首として,マオイスト旗で遺体を覆うことでもって父親への最高の敬意を表したのだ。

世俗国家のヤダブ大統領やバブラム首相が嬉々としてヒンドゥー教儀式に参列し宗教儀式を遂行するのに対し,プラチャンダ議長は,首相だったときも,インドラ祭には参加しなかった
 ▼インドラ祭と的外れマオイスト

プラチャンダ議長は,マオイストとしての基本的節操を頑固に貫いている。巨大ベッドを買おうが,大法螺を吹こうが,ルンビニ疑惑があろうが,やはりプラチャンダは勇敢であり,抜きんでて偉大である。

谷川昌幸(C)

Written by Tanigawa

2011/10/10 @ 17:40