ネパール評論 Nepal Review

ネパール研究会

ルンビニ開発も新国際空港も韓国

昨日(8日),プラチャンダ議長はパン・ギムン国連事務総長と会見し,ルンビニ開発への協力を依頼することになっていたが,さてどうなったのだろう? その成否は別として,ルンビニ開発の根回しは,早くから想像以上に着実に行われていたらしい。

1.バン事務総長,親友をルンビニ開発特使に
ネパール政府系ライジングネパール紙によると,次のような流れになる。

5月28日: イスタンブールで,カナル首相がバン事務総長と会談。事務総長は,ルンビニ開発協力を再確認。

数ヶ月後: バン事務総長,親友の韓国建築家Kwak教授をルンビニ開発特使としてネパールに派遣。訪ネしたKwak教授は,カナル首相,プラチャンダ議長,ルンビニ開発担当政府高官らと会談。プラチャンダとは個別に2回会談。

11月2日頃: ネパール政府が,Kwak教授に,ルンビニ広域開発マスタープランの作成を依頼する書簡を送付。

この流れから,早くから根回しがあったことはわかるが,どことなく国連の私物化のような気がしないでもない。

2.第2国際空港,韓国企業提案
このルンビニ開発とおそらく連動して,Landmark Worldwide(LMW)という韓国企業が,バラ郡に第2国際空港を建設するプランをネパール政府に提出した。政府は,LMWに優先権を与えるという。

建設予定地は,チトワンに近く,ルンビニへも遠くはない。もしここに国際空港ができれば,数が限定されるヒマラヤ観光とは桁違いに多い観光客が期待できる。また,広大なタライの産業開発への玄関口ともなる。やはり,韓国は目の付け所がよい。カネにもならないヒマラヤにロマンをかけつづける日本が負けるのは,当然だ。

3.インドの逆襲?
中韓のこの猛攻に対し,インドとネパール親印派は警戒心を募らせ,インドからのルンビニ投資を唱え始めた。

また,中韓が仏教聖地ルンビニを開発するなら,印ネはヒンドゥー教聖地パシュパティにも開発費を出せと要求し始めた。これも,もっともな主張だ。

4.仏教vsヒンドゥー教
仏教を担ぐ中韓派に対し,シバ神を担ぐ印派。そんな対立関係に発展しかねない。国連は,仏様に加担して,大丈夫なのかな?

* Rising Nepal, Nov.8; ekanitpur, Nov8; Republica, Nov.9.

谷川昌幸(C)

Written by Tanigawa

2011/11/09 @ 13:41

カテゴリー: インド, 経済, 中国

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