ネパール評論 Nepal Review

ネパール研究会

電力神話からの脱却,ネパールから学べ

昨日,九州電力の全面広告を批判したが,同じような印象を持った人も少なくないらしく,朝日新聞も今日の朝刊で「なぜ5%?」と疑問を投げかけている。

 朝日新聞2011.12.02

しかし,そこは朝日,大企業広告に依存しており,こわごわ批判,節電5%の根拠が薄弱というに尽きる。こんな議論なら,九電は,その気になればいつでも電力不足にできるわけで,簡単に論破されてしまう。停電がイヤならもっと節電せよ,それがイヤなら原発を認めよ,という恫喝だ。(競合発電会社があれば,この手は使えないが。)

これではダメだ。われら善良なる日本人民にとって,本当は,停電なんか,ちっとも怖くはないはずだ。1,2時間停電しようが,半日停電しようが,たいしたことはない。

ネパールを見よ。16時間停電でも,人々は平気で生活してきた。びくびく停電を心配する金満日本人より,はるかに心平穏であり,幸福だ。

日本人は,電気なしには生きられないと刷り込まれ,信じ込まされているだけ。こんな電力神話など,停電大国ネパールに行けば,たちまち霧散する。人々を不安に駆り立てている電力神話の金縛りが解け,心の平和が快復される。

節電5%の過不足が問題なのではない。粉砕すべきは電力神話なのだ。いまこそ,停電大国ネパールから,電力依存脱却を学ぶ秋である。

【参照】
停電資本主義
停電16時間の革命的意義

谷川昌幸(C)

Written by Tanigawa

2011/12/02 @ 11:17

カテゴリー: 社会, 経済, 文化

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