ネパール評論 Nepal Review

ネパール研究会

ネパール流お化粧直し,ekantipur

ネパールの代表的メディア,ekantipurがホームページの化粧直しをしている。バックが白,文字は黒,リンク付きは青と,すっきりしている。日本からのアクセスには,ちゃんと日本企業の宣伝もでる。

そして,いかにもネパール式と感心するのが,まだ未完成で正常に表示できない部分が多々あるのに,平気で新デザインに切り替えてしまうところ。もし日本でこんなことをやったら,新聞社や大手サイトはむろんのこと,大学や高校でも,非難囂々,担当者は減給か左遷だろう。

ネパールでは,あれこれやっている舞台裏を平気で見せ,少しずつ手直しをしていく。みる方も慣れているから,あぁやっているな,そのうち直るだろう,と寛容だ。

 ekantipur, 2012-02-20

完璧主義――よい子ちゃん――の日本式と,このネパール式を比較すると,どちらがよいか? それぞれ一長一短があるが,グローバル化で変化が速く大規模な現在では,断然,ネパール式の方が強い。柔軟であり,費用も安上がり。

日本式完璧主義は,ダメ。特に教育において。たとえば,入試。センター試験など,常軌を逸している。公平を金科玉条に,徹底的に人間性を否定し,軍隊的官僚主義に徹している。受験生も,試験実施担当の教職員も,まるで自動機械,指定された手順を少しでも外れようものなら,マスコミなどがよってたかって,まるで極悪非道の犯罪人のように糾弾する。異常だ。奇問珍問なぜ悪い。試験時間が1分短かろうが長かろうが,それがどうした。そんなことにも対応できないようなマニュアル人間を,大金をかけて,大量生産してどうなる? そもそも,費用対効果からして,まったく割に合わない。

同じようなことが,政治についてもいえる。日本からみると,ネパール政治は出鱈目のように見えるが,少し長い目で見ると,なかなかうまくやっているともいえる。人民戦争は確かに悲惨だったが,近代ブルジョア革命や現代社会主義革命,あるいは他の途上国の紛争に比べ,ネパールは,比較的少ない犠牲で,前近代的半封建的社会から現代社会へと,一気に転換しつつある。

日本は,ITと同様,政治についても,ネパールから学ぶべきことが少なくない。

谷川昌幸(C)

Written by Tanigawa

2012/02/20 @ 10:56

カテゴリー: 情報 IT, 政治, 文化

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