ネパール評論 Nepal Review

ネパール研究会

西セティ・ダム建設,紛糾

中国企業(三峡公司)が受注した西セティ・ダム建設をめぐって議論が紛糾している。議会委員会が,競争入札でないのは不透明だと調査を始めたのに対し,中国企業は,そんなことをいうのなら撤退だ,と強腰だ。

興味深いのは,この住民移転強制・自然破壊ダムの建設を強行しようとしているのが,マオイストで,調査を要求しているのがNCなど野党側だということ。

マオイストは,「人民」も「自然」も「民主主義」もそっちのけで,早く建設を承認しないと,中国企業が撤退してしまうと,調査打ち切りを強硬に要求している。まるで「人民」の敵がマオイスト,味方がNCのようだ。

報道はされていないが,これは一種の中印代理戦争ではないか? 西ネパールの敏感地帯に中国企業が巨大ダムを建設する。インドからすれば,面白くないだろう。

中国援助ダムに沈黙のNGOとマオイスト

谷川昌幸(C)

Written by Tanigawa

2012/03/20 @ 10:25

カテゴリー: インド, 経済, 中国

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