ネパール評論 Nepal Review

ネパール研究会

キルティプールのティハール

今日(14日)もティハール休み。仏教の諸仏とヒンドゥーの神々との区別すらおぼつかなく、猫に小判だが、せっかくだから、午前、村を歩いてみた。

この村のすばらしいのは、通路の多くが昔ながらの赤煉瓦敷きや石畳となっていること。そこにマンダラなど祭事の美しい文様が延々と描かれていく(私には解読不能)。水瓶に花を供えたところもある。まるで異次元の世界に迷い込んだかのようだ。

村では、祭事であろうが、籾干しをしており、感心なことに、犬もお供えのお相伴に預かりながら見張りをしていた(村は犬だらけ)。バーグバイラブ寺院前では、サンカタール・サクワ(Sankhadhar Sakhwa、संखधर साख्वा)像を乗せた御輿が巡行し、礼装の少女が行列の人々に祝福を与えていた(クマリのような、そうでないような。やはり意味不明)。

この祭りがいかにも祭りらしいのは、あれほど手間暇かけて描かれた通路上の美しく長~い聖なる文様が、夕方いってみると、ほとんど原形をとどめていなかったこと。いくら手間暇かけて作ったものでも、祭事が終われば、無価値となる――その対比は、非常に印象深いものだった。祭事は、本質的に非日常のものなのであろう。

それはそうだが、それでもバイクや車が、厳かに聖別されたはずの通路の美しい文様の上を、排ガスをまき散らしながら我が物顔で走りまわるのを見ると、この罰当たりめ、と思わず罵りたくなるのを禁じ得なかった。祭事が終われば無価値とはいえ、あまりにもヒドイ!

というわけで、伝統文化の中心にいながら、それが意味するものはちんぷんかんぷん、まるでわからない。手抜きではあるが、写真でご容赦願いたい。素人写真だが、祭事のありがたさは、ある程度感じ取っていただけるであろう。写真は300ピクセル程度に縮小した。

 

 

 

 

谷川昌幸(C)

Written by Tanigawa

2012/11/15 @ 02:47

カテゴリー: 宗教, 文化

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