ネパール評論 Nepal Review

ネパール研究会

桜満開の校庭で籾干し:パンガ

17日もティハール休みの続き。午前、ホテル屋上でヒマラヤ連山を見ながらひなたぼっこ。午後2時頃から丘を下り、パンガ、イェチョー方面に散策に出た。道草をしながら、イェチョーまで40分くらい。

キルティプールのパンガへの岐路のところに電気屋さんがあった。看板はサムスン、そして驚いたことに店頭山積みのテレビはネパール製。ムスタン車ばかりかテレビまでネパールで作るようになったのだ。プラチャンダのルンビニ開発が始まれば、タライ工業地帯製の家電が日本にどっと輸入されるようになるかもしれない。

 ■電気屋さん(キルティプール)

パンガは、キルティプールのすぐ隣、古い家屋が残り、なかなか趣のある村(町)だ。家の戸口に絵付きの大きな瓶が置いてあるのも優雅だ。

 
 ■パンガの民家/UMLの年賀宣伝

このパンガの入口に、こんな宣伝が出ているのに気づいた。下はコーラの宣伝、中間にネパール新年(ヒンドゥー教/仏教)広告、上にキリスト教会(福音派?)の呼びかけ。左下には今時のネパール女性、その奥には仏教かヒンドゥーの神像。これは意味深だ。

かつては宣教師が真っ先にやってきたが、資本主義社会になるとコーラが一番乗り、続いてキリスト教という順になる。コーラを飲めばアメリカが恋しくなり、そうなればキリスト教の出番というわけだ。俗に言うコーラ帝国主義。この展開はマオイストが敏感に感じ取り、闘争初期には米帝の先兵コーラの工場を標的にし、いくつかを実際に破壊した。しかし、いまではマオイストが率先してコーラを飲んでいる。ということは、キリスト教導入もマオイスト先導ということになるかもしれない。

 ■コーラ・ネパール新年・キリスト教

それはともあれ、パンガ村の外れには立派な「ジャナセワ高校」があり、その校庭では近所総出で籾干しをやっていた。桜が校庭の南西角に植えてあり、いままさに満開。上方北にはランタンの高峰。これは壮観だ。

 ■桜と籾干し(ジャナセワ高校)

 
 ■ランタンと籾袋/イェチョー付近の小道とランタン

さらに先に進み、イェチョー付近にくると、チョバールの丘やヒマラヤの山々が別の角度から見えるようになる。平地で、近景に家屋、花、バナナ、人物などが入るので、高度感は丘の上よりも格段に大きい。「ヒマラヤは高い」を感じたければ、低い平地に下りるに限る。素人の安物カメラの手持ち撮影でも、この程度の迫力は出せるのだから、やはりヒマラヤはすごい。ただし、こりすぎると絵に描いたような写真になってしまう。

イェチョーには桜もある。農家、牛、秋桜と並ぶと異国情緒たっぷり。こちらも楽しめる。

 
 ■チョバールの丘/農家と牛と桜

 
 ■ランタンとバナナ/グルカルポリとキルティプールの丘 

谷川昌幸(C)

Written by Tanigawa

2012/11/20 @ 01:17