ネパール評論 Nepal Review

ネパール研究会

プラチャンダ独裁体制か?

統一共産党毛沢東派(UCPN-M)は,7月21日の拡大中央委員会で,第7回党大会(2013年2月,ヘタウダ)における副議長(バブラム・バタライ,NK.シュレスタ),書記長(PB.ボガティ)等の人事を白紙に戻し,「議長(プラチャンダ)―中央委員会」の指導体制とした。バタライも中央委員の一人となり,名誉職就任はなし。

130722 ■マオイスト・トロイカ(UCPN-M HP)

これは形式的にはプラチャンダ独裁体制だが,彼自身は「集団指導体制」とすると繰り返し説明している。あるときは,8月27日に中央委員会を開催し,前役職者ら17人からなる常任委員会のようなものをつくるといい,またあるときは制憲議会選挙(11月19日予定)後に特別党大会を開き,副議長,書記長,書記,会計などの役職者を選任すると説明している。

いずれにせよ,外から見る限り,プラチャンダが,バタライとNK.シュレスタ(Unity Centre Masalから2009年合流)の反目を利用したことは明白だ。ケンカ両成敗で,バタライに名誉職を与えず,両名とも中央委員降格,議長だけが残った。

これは,少なくとも制度的にはプラチャンダ独裁であり,それが本当に形式的・一時的なものに留まるかどうか,注目されるところである。
* Republica, Jul.21; ekantipur, Jul.21; Himalayan, Jul.21.

谷川昌幸(C)

Written by Tanigawa

2013/07/22 @ 19:51