ネパール評論 Nepal Review

ネパール研究会

京都の米軍基地(14):受け入れ方針合意

京都新聞他各紙によれば,京都府知事と京丹後市長が1日,Xバンドレーダー配備について協議した。

中山京丹後市長:「問われているのは国益。住民の安心安全が確保されれば協力するのはむしろ道理」(京都新聞8月2日)
山田京都府知事:「京丹後市の意向が非常に重要。府議会の意見もいただきながら対応したい」(京都新聞8月2日)
朝日新聞(8月2日):「北朝鮮のミサイル発射に備えたいとする日米政府の意向を踏まえ,山田知事らは『国家の問題を地方として尊重する』と判断した。」

これらの記事が正しいとすると,「米政府→日本政府→京都府・京丹後市→地元住民」ということになり,論理があべこべ。

京丹後市住民にとって,国益など二の次,ましてやアメリカ国家の安全など三の次だ。まずは自分と家族と近隣の安全。それをどう守るか?

東京や大阪の電力が足りないからといって原発を受け入れ,土地がないからといってゴミ処理場を引き受ける。東京や大阪やアメリカのことは,彼らの問題であり,原発やゴミ処理場やXバンドレーダーが彼らにとって必要なら,都市部やアメリカに設置させよ。

民主主義は,もともと個々人が生きる自由をもち,何よりもまずそれを主張するのは当然の権利だ,という考え方を大原則としている。国益なんか二の次,ましてやアメリカ国益なんかアメリカ人が考えればよいこと。「国家の問題を地方として尊重する」のは,本末転倒。

人権と民主主義の原則に立つなら,臆せず,断固こう主張すべきだ。「地方の問題を国家として尊重する」

130802 ■米軍Xバンドレーダー(US Navy HP)

【資料追加:京都米軍基地・年表
 ・電磁波の影響に関する府参事会意見(2013年7月)
 ・参議院井上議員質問への答弁書(第143号)

【参照】
 ・京都の米軍基地(1)-(13)

谷川昌幸(C)

Written by Tanigawa

2013/08/02 @ 10:45