ネパール評論 Nepal Review

ネパール研究会

制憲議会選挙2013(4):選挙運動観察

カトマンズの選挙運動は,いまのところ低調。日本よりも静かな選挙管理委員会「管理選挙」の様相だ。管理選挙となれば,各種コネ候補が有利となるのではないか?

というわけで,11月2日(土),某党某候補の選挙運動を突撃経過観察した。
 [選挙区]カトマンズ第5選挙区:カトマンズ市内の一部と郊外山麓
 [有権者数]55,377人
 [立候補者数]28人
 [集会と行進]5カ所。参加者:各集会数十人~百人位
 [日時]11月2日午前7時~正午

選挙区内の5カ所で集会と行進が行われ,そこに立候補者と応援有力者20数名が車で移動,演説し,行進する。最後をのぞき,候補者一行の参加時間は30~40分。あとは流れ解散となる。

最後の5番目は,山麓の村。ここでの集会と行進は長く,約2時間。起伏の大きな村をスローガンを唱えながら登り降りし練り歩く。かなりきつい。行進終点には有名俳優が顔見世にきていて,行進打ち上げを盛り上げた。

選挙区内5カ所を見て回って気づくのは,やはり選挙ビラが少ないこと。選挙という感じがしない。

次に,集会や行進は運動員らだけで,一般参加者らしき人はあまり見られなかった。行進が来ても,家の外に出て手を振ったり声をかける人は少ないし,ビラを渡しても反応はあまりない。全体としてシラケた感じ。他人事のよう。集会や行進は日本以上によく組織され手慣れた感じなので,落差がそれだけ際だつ。

集会と行進には,警官数名が終始付き添い,警戒していた。また,西洋派遣の選挙監視団が行進を「監視」していた。自国警察の警備はまだしも,外国人による「監視」は,露骨な上から目線であり,観察者としてくっついて歩いていても実にいやな感じ。独立自尊否定の「選挙植民地主義」。

グローバル資本主義の走狗「選挙民主主義」のイデオロギーに屈服し,こんな屈辱に馴れてしまったら,民主主義も何もあったものではない。外国に「監視」されなければ実施できないような選挙であれば,やらないほうがよい。外国監視下の選挙は自治の原理に反する。――と,つい余計なことも言いたくもなる。  

今回の選挙運動観察は,たまたま某党某候補者。次は,別の党の別の候補者について観察してみたい。

131103a131103b131103c131103d131103e131103f131103g131103h131103i131103j131103k

谷川昌幸(C)

Written by Tanigawa

2013/11/03 @ 14:39

カテゴリー: 選挙, 憲法, 政党

Tagged with , ,