制憲議会選挙2013(18):厳戒マオイスト事務所
制憲議会選挙惨敗濃厚のマオイスト事務所(キルティプル)を,11月22日午後,見学に行った。
同じ並びの東方20mにコングレス事務所があるが,こちらは通常通り。ところが,マオイスト事務所は,警官が厳重警戒していた。マオイストが攻撃されるのを警戒しているのか,それともマオイストが攻撃に出るのを警戒しているのかは,不明。
このマオイスト事務所は,投票前に何回か外から見学した。また,16日には事務所内に入り,役員から配布用『マニフェスト(選挙公約)』をいただいた。
このマオイスト『マニフェスト』は,前回2008年選挙のときのものよりはるかに豪華。ページ数は堂々の52+2頁。三つ折りカラー地図(州区分,鉄道・道路等の開発計画記載)付。上質紙使用。事務所内は人であふれ,活気に満ちていた。
ところが,投票後の22日になると,静まりかえり警官の厳重警備で,近寄りがたい感じ。
近くには,プラチャンダ議長の大きな写真付き垂れ幕を下げたところが,まだいくつも残っていたが,通りでは他党の大きな旗やシンボルマークがやけに目立つようになっていた。投票前日にはなかったので,前夜に闇に紛れて取り付けたか,開票開始後うかれて,あるいは風向きを見て,掲げたのではないだろうか。
比例制開票速報はまだだが,小選挙区でこれほど落ち込むと,比例制での挽回は絶望的だ。
選挙は水物とはいうが,各党の盛衰は,風を受け,たなびく各党の旗の勢いが,案外よく正直に物語っているようだ。非科学的で超安直だが,当たるのなら,風見・旗見も悪くはあるまい。
【開票速報】 コングレス=100,UML=90,マオイスト=25 (23日夜)
谷川昌幸(C)
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