ネパール評論 Nepal Review

ネパール研究会

最高裁判事に8候補指名,司法会議

DP・シャルマ最高裁長官を長とする司法会議(न्यायपरिषद)は4月22日,暫定憲法第103条に基づき,空席となっていた最高裁判事に,上訴裁判所の所長6人,所長代行2人の計8判事を指名した。議会の審査を経て正式に任命される。

この最高裁判事指名については,弁護士会などがコネ人事だ,無能判事指名だ,などと批判をしている。そうした批判がどこまで妥当かは分からないが,少なくともいまの司法部が高位カースト寡占であることは間違いない。

法は,上部構造の重要部分であり歴史的に上位カーストのものだったからだろうが,いまや包摂民主主義の時代,司法部の民主化も避けられない。

折しもエネルギー省のラダ・ギャワリ大臣が,強姦には死刑を,と要求している。死刑採用の是非は別として,強姦事件を男性判事寡占裁判所で裁くことの不公平さは明白である。

包摂は司法部でこそ促進されなければならない。判事の半数を女性にすれば,女性がらみ事件の裁判も公平になるであろう。

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 ■Diversity in Judiciary by Broad Position Category and Sex / Diversity in Judiciary by Broad Position Categories Caste/Ethnic Groups, in Gender Equality and Social Inclusion Analysis of the Nepali Judiciary (Research Report), May 2013

谷川昌幸(C)



Written by Tanigawa

2014/04/23 @ 17:02

カテゴリー: 司法, 人権

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