ネパール評論 Nepal Review

ネパール研究会

3Gの悲哀と自然に戻る喜び

情報格差(デジタル・デバイド)は,日本でも著しい。地方は,高齢化・過疎化で商売にならず,ネットは3Gがせいぜい。亀のように遅い。これでは,ネパールの方が通信環境はよいのではないか。

ネット新聞を読むときは,アドレスをクリックしてから,外でちょっと一仕事,数分後もどると,ようやくページが開かれている。写真があると,さらに遅い。

近現代化・民主化は,合理化=中央集権化であり,これは情報についても同じこと。いまやあらゆる情報が中央に集められ,整理分析され,保存され,利用されている。こんなことなら,少なくとも権力と情報の多元的分散という意味では,中世封建制の方がまだましだ。わが村も,つい数十年前までは,自主独立していた。が,それも今や昔。地方は中央の単なる末端であり,万事後回し,3Gの悲哀をかこつことにならざるをえない。

しかし,それは事の反面,ネット・アドレスをクリックして一歩家の外に出ると,春爛漫,動植物みな生の喜びにあふれ,一目見るだけでも深く癒される。わざわざ高山に登らなくても,あるいは人工交配や遺伝子操作をしなくても,自然は十二分に美しく多彩なのだ。

自宅のすぐそば,どこにでも,こんな美しい花々が咲き乱れ,生命が躍動している。そんなことに気づかせてくれたのが,鈍足3G。人間には,この程度の速度が相応しいのかもしれない。

自宅そばの野草(5月4日午後)

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谷川昌幸(C)

Written by Tanigawa

2014/05/04 @ 22:08

カテゴリー: 情報 IT, 文化

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