電動三輪車,タライ快走
カトマンズの電動三輪小型バス(サファ・テンポ)は,坂道が多いせいか生息吐息,このままでは排ガス排出車との競争に負け,姿を消しそうな雲行きだ。
ところが,広大な平地のタライでは,電動三輪タクシーが多数走っている。新しくてピカピカ,音もなく走り寄り,客を拾い,さっそうと走り去る。
構造はいたって簡単。三輪車車体に電動モーターをつけ,蓄電池を乗せ,その電力で走る。部品さえあれば,私でもすぐ組み立てられそうだ。
人力三輪車(リキシャ)もまだ多いが,電動三輪車の方が速く,美しく,カッコよいので,いずれとってかわられそうだ。
問題はコスト。蓄電池の購入・維持にどの程度のコストがかかるのか? 蓄電池は技術開発が急速に進み,また太陽光発電用にもますます多数使用されるようになってきているので,購入・維持コストは今後低下していくものと思われる。
理想は,太陽光発電との組み合わせ。これも,技術的にはいたって簡単。私でも,すぐできる。太陽光発電の効率とコストがさらに下がれば,いずれ太陽光発電・充電による電動車運用の夢が実現するだろう。
このように,持続可能エコ電動車がさらに増えていけば,タライは,低公害交通のモデル地域になるだろう。頑張れ,静かで美しく,かわいい電動三輪車!
▼電動三輪タクシー
最初の写真のみビラトナガル郊外,他はイタハリ。動力は,蓄電池電動モーターが主,ペダル人力が補助。また,電動モータのみのタイプもある。速度は,人力三輪車よりはるかに速く,エンジン駆動車より遅い。平地での中短距離輸送に最適。
谷川昌幸(C)
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