ネパール評論 Nepal Review

ネパール研究会

京都の米軍基地(93):文化的暴力の刷り込み

京丹後駐留米軍がフェイスブック(FB)で,3月27日開催「イースターイベント」における子供利用を,あっけらかんと全世界に向け,宣伝している。

「3月27日、第14ミサイル防衛中隊は京丹後市国際交流協会の協力の下、・・・・大宮アグリセンターでイースターイベントを開催いたしました。約130名のお子様と保護者の方に御参加頂きました。参加者は、キャンディーや“ミッションカード”が入ったカプセルを拾う“エッグハント”・・・・を楽しみました。また、アメリカ人が読む絵本読み聞かせや、兵隊と腕相撲、じゃんけんを楽しみました。・・・・」(米軍FB,3月30日)
「3月27日、第14ミサイル防衛中隊は、宇川アクティブハウスでもイースターイベントを開催致しました。約30名のお子様と保護者の方に御参加頂きました。」(米軍FB,4月1日)

イースターはクリスマスと並ぶキリスト教の重要祭事。それを米軍が主催し,地元の子供たち多数を招き,参加させたのだ。

ここで子供たちが拾わされた「ミッションカード」の「ミッション」とは,いうまでもなく本来はキリスト教の「伝道, 布教」のこと。ひょっとしたら,「イースターについて兵隊さんに教えてもらいましょう」とか「イエス復活の図にマルをつけましょう」などといったミッション(任務)が書かれていたのかもしれないが,詳細不明。

あるいは,子供たちは「兵隊と腕相撲やじゃんけん」をさせられた。これは,子供たちを軍隊や軍人に慣れさせることに他ならない。しかも,外国の! 維新知事の大阪府ですら,そのホームページで,平和否定の「暴力の文化」について,このように説明している。

「直接的暴力[戦争など]、構造的暴力[貧困,差別など]、文化的暴力は相互に依存・補完しあっています。文化的暴力とは他の2つに正統性を与え、支えているものです。・・・・文化的暴力の中には、戦争を容認する意識・・・・が含まれています。そして、そういった姿勢や意識というものが、直接的・構造的暴力を正当化・合法化するのです。」(大阪府人権学習シリーズHP)

まともな独立国なら,どの国であれ,自国の子供たちを好き勝手に利用させるようなことを,外国進駐軍に決して許しはしないだろう。「キャンディーやミッションカードが入ったカプセルを拾う」――“ギブミー・チョコレート!”と,どこが違うのだ!

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 ■異教徒の村で米軍がキリスト教宣伝(米軍FB,4月1日)
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 ■アメリカの兵隊さんと腕相撲(米軍FB,4月1日,顔引用者消去)
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 ■ギブミー・キャンディー!(米軍FB,3月30日,顔引用削除)

谷川昌幸(C)

Written by Tanigawa

2016/04/04 @ 19:59