ネパール評論 Nepal Review

ネパール研究会

Archive for the ‘農業’ Category

イタリアの旅(17):農業の風景

北イタリアでは,山のかなり上の方まで放牧がおこなわれている。段々畑はそれほど多くはないが,山腹に点々と家や小屋があるところは,雰囲気的にネパールとよく似ている。

一方,山地から少し離れると,ネパール・タライのような広大な平野。一面,見渡す限り真っ平らで肥沃そうな農地だ。イタリアが農業大国でもあることが,よく実感される。

●フェレ谷

●アオスタ付近

谷川昌幸(C)

Written by Tanigawa

2017/08/06 at 15:37

カテゴリー: 農業, 旅行

Tagged with ,

雪の自然と現代的幸福の不自然

昨夜から雪。一面銀世界できれいだが,住民にとっては,やっかいもの。

高度成長以前であれば,冬はコタツに入り茶を飲み,おしゃべりするか,せいぜい薪ストーブのそばで米俵や縄を藁でつくるくらい。みな貧しかったが,それなりに幸せな自然な冬の生活であった。

ところが,常在戦場の現代,雪が降ろうが霰が降ろうが,槍が降ろうが,働かねばならない。そこで,役所は早朝から除雪車を出し,常夏の国から輸入した石油を惜しげもなく使い(燃費1km/ℓ以下?),除雪する。住民は,大枚はたいて冬タイヤに替え,それでもスリップ事故に脅え,積雪渋滞にたえ,通勤せざるを得ない。

農家も大変。現代農業は商品作物でないとやっていけないので,冬に春や夏の野菜や果物をつくるため,ビニール温室を設置し,熱帯輸入の石油を燃やし,雪が降れば,夜中でも起きて倒壊防止のため雪下ろしをせざるを得ない。

不自然なことをしなければ生きられないのが,資本主義社会。現代の豊かさは,不自然なことに幸福を感じること。そのうち,自然中の自然,死さえも克服し,永遠の生という至福を,人間は手にすることになるであろう。

170123b170123a

170123e

谷川昌幸(C)

Written by Tanigawa

2017/01/23 at 13:39

カテゴリー: 経済, 自然, 農業, 文化

Tagged with ,

ひこばえの饗宴

今秋の「ひこばえ」は,温暖化のおかげか,出来がよい。刈り取り後の「二番穂」とは見えないほどの豊作だ。

かつて人出が有り余っていたころの農村では,こんな豊作なら,刈り取って何かに利用したに違いないが,いまではそんな奇特なことをする人はいない。というわけで,晩秋の水田は,野の鳥獣たちにとって,またとない饗宴の場となっているのだ。

▼ひこばえの水田と紅葉の里山
161116d

▼ひこばえ(よく稔っている)
161116e161116f

谷川昌幸(C)

Written by Tanigawa

2016/11/16 at 19:16

カテゴリー: 自然, 農業

Tagged with ,

自然と人為

自然は人の目に美しいが,自然を人為的に利用し収穫しようとすれば,その自然を破壊して搾取せざるをえない。人間の業。残念ながら。

▼丹後の寒村にて(2016年9月)
160923c160923a

160923b160923d

谷川昌幸(C)

Written by Tanigawa

2016/09/23 at 14:34

カテゴリー: 自然, 農業

Tagged with , ,

休耕田と向日葵

農村では,過疎化と老齢化で,休耕田が増えている。雑草が茂り,原野に戻りつつある田畑も少なくない。

というわけで,ということであろうか,田畑に四季の花々を植えているところが,あちこちにある。あるいは,村おこしのため,という場合もあろう。

田畑のお花畑を愛でつつも,心境は複雑とならざるをえない。

▼丹後の向日葵(2016年8月)
160810c

 
160810b
160810a

▼駒ヶ根の水仙(2016年4月)
160414d

谷川昌幸(C)

Written by Tanigawa

2016/08/10 at 10:51

カテゴリー: 社会, 経済, 農業

Tagged with , ,

干し柿全滅,異常高温のため

柿大豊作で喜び,干し柿をつくろうとしたが,カビが生え,ハエがたかり,全滅! 高温続きのためらしい。

151118b151118c151118a
■カビが生えハエがたかる/ハチもくる/まだ数珠なりの柿(11月17日)

私のようなド素人の日曜農家だけでなく,村の専門農家が熱湯殺菌,アルコール消毒,硫黄蒸し,その他それぞれの秘伝を駆使して干した柿も,ほぼ全滅だそうだ。異常気象と言わざるをえない。

今日,11月17日も,20度以上。柿はまだまだたくさん木に残っている。山も豊作なのか,サルもクマもカラスも里には下りてこない。残った柿は,もったいないが,熟して落ちるに任せるしかない。

今年がこれでは,来年は凶作だろう。異常気象に苦しめられるのは,人間よりもむしろ,野の草木や動物たちだ。

【参照】柿、未曾有の大豊作の不気味

谷川昌幸(C)

Written by Tanigawa

2015/11/18 at 10:15

カテゴリー: 自然, 農業

Tagged with

グルメ鳥獣との攻防

野生の鳥獣は,人間以上にグルメだ。作物が熟した頃を見計らい,やってきて,賞味する。人間なら「もったいない」と思い,多少へたの方でも食べるが,鳥獣は本能に正直に最も美味いところだけ次々と食べていく。エライ!

が,農民の側は,たまったものではない。あれこれ防御の知恵を絞るが,敵もさるもの,しばらくするとなれ,突破されてしまう。反自然農法で行くのなら,奴らを皆殺しに出来るが,いまや鳥獣人権保護のご時世,そうもいかない。

そこで,農民は泣く泣く専守防衛を図らざるをえない。が,これにはべらぼうに高い経費と途方もない労力が必要だ。勝ち目はない。まったくもって因果なことだ。

150708a150708b
■柵で守られた水田と,それを見守るお地蔵さん(他の仏様かもしれない)

150708c150708d
■キュウリを網で防御/カラスに食われたキュウリ

谷川昌幸(C)

Written by Tanigawa

2015/07/08 at 17:44

カテゴリー: 自然, 農業

Tagged with ,