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イタリアの旅(13):絶景のベルトーネ小屋コース
フェレ谷3日目は,バスで「Loc Pont」まで行き,そこからベルトーネ小屋を経て,直下のクールマイユールに一気に下るコース。標準歩行時間は3時間半だが,絶好の晴天,この日もまた,牛のように,ぶらぶら道草を食いながら,夕方,クールマイユールの町に戻ってきた。
このルートは,町に近くて便利なうえに,絶景ポイントがいくつもあるので,家族連れや集団登山の生徒たちで,にぎわっていた。途切れなく,様々なアルプスの花々が咲いているのは言うまでもない。
▲Loc Pontバス停付近:飲料水はこのような水場で補給/トレッキング家族
▲ルーシェイ:山小屋へ荷揚げ/ベルトーネ小屋付近:モンブランの氷河
谷川昌幸(C)
イタリアの旅(12):グランドジョラスに見守られトレイルラン
フェレ谷底コースを下った翌日から天候一変,雲一つない晴天となった。そこで,もう一度,バスでフェレ谷終点の「アルヌーヴァ」バス停まで行き,今度は谷を挟んでグランドジョラスをイタリア側から正面に見ることのできる反対側の山を登って行った。
「アルヌーヴァ」バス停(1700m)の近くから登山道に入り,まず2005m付近にある避難小屋(?)まで登り,そこからほぼ水平にボナティ小屋(2026m)までトラバース,そして,そこから谷底の「ボナティ小屋入口」バス停まで下るというルート。標準コース時間は2時間だが,絶好のトレッキング日和,ぶらぶら道草をしながら,半日ほどかけて歩いた。
このコースでは,誰でも,つい時のたつのを忘れてしまうほど素晴らしい景観を楽しむことができる。アルプスの鋭鋒や迫りくる氷河,無数の可憐な花々,清冽な雪解け水が流れ下る幾筋もの沢,点在する石造りの小さな小屋・・・・まるで天上の散歩道のようだ。
こうした魅力もあってか,このコースではトレイルラン(山岳マラソン)が盛んだ。2日前に行ったベニ谷ではマウンテンバイク(山岳自転車競技)が多かったが,こちらでは自転車は見なかった。その代わり,牛のごとくのろのろ歩いている私の前や後ろから,次々とトレイルランナーが走ってくる。しかも,男女とも,信じがたいほどの,ものすごいスピード。まるでグランドジョラスに見守られ,叱咤激励されているかのよう。
▲アルヌーヴァ避難小屋(?)手前からの展望/フェレ谷奥に向けトレイルラン
谷川昌幸(C)
イタリアの旅(10):子連れでベニ谷トレッキング
モンブラン(モンテビアンコ)~グランドジョラスのイタリア側には深い渓谷があり,奥までバス路線が伸びている。高地だから天候急変,体調悪化,ケガなどへの対応は考えておくべきだが,それらさえ忘れなければ,ここは誰にでも気軽に本格的なアルプストレッキングを楽しむことができる絶好の渓谷だ。
モンブランに向かって左側が,ベニ谷。クールマイユールからバス30分位で終点のラ・ビサイユ。ここから渓谷沿いを登る。道端にはアルプスの花々が咲き乱れ,谷奥にはモンブランの並びの高山や氷河が見え隠れする。
ぶらぶら1~2時間も登ると,コンバル小屋。ここで小休止し,さらに少し登ると,岩ゴロゴロの急峻なガレ場となる。慎重に身体を確保しつつ20分余登ると,眼前に氷河(Miage氷河?)の端が一気に迫ってくる。さすがアルプス,すごい迫力だ。
ここで驚いたのは,ガレ場の上にまで小さな子供連れの家族がかなり来ていたこと。様々な危険は十分承知の上で,自己責任の下,子供たちを連れてきているのだろう。大人の文化だ。
谷川昌幸(C)
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