ネパール評論 Nepal Review

ネパール研究会

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タルーのキリスト教改宗も急増

ネパールでは,キリスト教は,クリスマス商戦用には大歓迎だが,本来の宗教としては,昨日も指摘したように,まだ強く警戒されている。タルーのキリスト教改宗に関するこの記事も,その一例。

▼Devendra Basnet, “Conversion to Christianity high among Dang Tharus,” Republica, 14 Dec. 2015.

記事によれば,ダン郡のタルー居住地域では,人民戦争終了以降,キリスト教徒が急増している。そのため,タルー社会の規範が守られなくなり,伝統的な文化や儀式の維持が困難になりつつある。

キリスト教布教は,タルー長老らによれば,ポスターを貼り教会へ誘う,カネや外国援助で釣る,など。むろん,これらの非難は繰り返し用いられてきた常套句だが,少なくとも伝統的社会の側からは,そのようなものと見えるのだろう。

開発格差,経済格差の大きいところでは,神々の争いもカネ絡み,利権絡みと見られる。難しい。

谷川昌幸(C)

Written by Tanigawa

2016/12/16 at 20:43

カテゴリー: 宗教

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プラチャンダ訪印と憲法改正問題

プラチャンダ首相が9月15-18日,インドを訪問した。初の外国公式訪問。訪印中の両国会談では,経済協力や防衛治安協力も取り上げられたが,注目されたのは,やはり憲法改正問題。

モディ首相:「首相閣下の賢明な指導の下,包摂的対話を通して多様な社会のすべての人々の要望を受け止め,憲法をうまく施行されていくに違いないと,私は確信しています。」(*1)

プラチャンダ首相:「ネパール国民選出の制憲議会による昨年の憲法公布は,歴史的な成果であった。わが政府は,すべての人々の参加をえてネパール憲法を施行していく真摯な努力を続けてきた。/タルー,マデシ,ジャナジャーティのことを真剣に考え彼らの正当な要求に応えなければ,新憲法施行の環境は整わない。/民族,言語,カースト,階級に違いはあっても,ネパールの国家と国民を統一していかなければならない。/もし人々を統一できなければ,政治危機が拡大するだろう。」(*1,4)

これらネ印両国首相の発言を見る限り,ネパール憲法については,評価がほぼ一致しているように見える。しかも,インド側は,慎重に,こう念押しさえしている。

V・スワラップ印外務省報道官「憲法制定はネパールの国内問題だ。われわれは,そこに介入したことは決してない。何が最善かを決めるのは,ネパール国民である。」(*4)

しかし,非公式の場では,マデシの要求する憲法改正をめぐり,かなり突っ込んだ議論があったといわれている。ネパール側が印政府に対しネパール憲法「歓迎」の表明を求めたのに対し,印政府はこれを拒否したとも伝えられている。もしそれが事実なら,憲法改正が依然としてネ印間の懸案として残っているということになる。(*5)

そうした中,ネパールでは憲法記念日(9月20日)が祝われたが,報道を見る限り,あまり盛り上がらなかったようだ。国家構成の基本たる憲法について評価が鋭く分裂している現状は,政治的に健全な状態とは到底いえないであろう。

160924■在印ネ大使館HP

*1 KALLOL BHATTACHARJEE, “Nepal constitution, a historic achievement: Prachanda,” The Hindu, September 17, 2016
*2 Shubhajit Roy, “Involve all in implementing Constitution, India tells Nepal,” The Indian Express, September 17, 2016
*3 NAYANIMA BASU, “Nepal’s Constitution amendments dominate Modi, Prachanda talks,” The Hindu Businessline, Sep 16, 2016
*4 “Never Been Prescriptive In Nepal’s Constitution Making: India,” NDTV, September 16, 2016
*5 Ram Khatry, “Report claims PM Narendra Modi refused to “welcome” Nepal constitution,” southasia.com, 17 September 2016

谷川昌幸(C)

Written by Tanigawa

2016/09/24 at 16:22

新憲法支持低迷,はや改憲か?

リパブリカ世論調査(同紙10月1日付)によると,9月20日公布の新憲法については,反対が賛成をかなり上回った。調査はネット回答であり,詳細も不明だが,一つの目安とはなる。やはり,あまり支持は広がっていないようだ(*1)。

 151003 
  ・新憲法に賛成 37.73%
  ・新憲法に反対 54.14%
  ・新憲法に留保付き賛成 8.13%

最大の理由は,もちろんタライにおける激しい反憲法闘争。すでに50名以上の犠牲が出ており,また印ネ国境付近での道路封鎖によりネパール国内ではガソリン,灯油,航空燃料,医薬品,食料などの不足が深刻化してきた。

このタライの反憲法闘争にはインドの暗黙の支援があり,力で強引に押しつぶすことは困難だ。インドの後押しがある限り,中央政府ないし主要3党は,タライのマデシやタルーの憲法改正要求に相当思い切った譲歩をせざるをえないだろう。

すでに主要3党は,マデシやタルーの要求にこたえ,憲法改正の検討を始めた。州区画や選挙区の見直し,あるいは国家諸機関への比例参加の明確化など,新憲法の骨格にかかわる部分の改正(修正)だ。

このような改正は,タライの人々の民主的包摂を考えるなら,必要であり,また望ましくもあろう。が,他方で,制定直後の抜本改正,ましてやそれが隣国の圧力の下での改正であればなおのこと,「ネパール基本法としての憲法」(第1条)の権威を大きく損なう恐れがあることもまた否定できない。朝令暮改⇒⇒法=統治=国家そのものへの不信。

これは難しい。ネパールはこの難局をどう打開していったらよいのであろうか?

*1 “Republica Polls : Over 54 percent of voters diverge with Nepal Constitution,” Republica, 2015-10-01
*2 “Ready to readjust boundaries,” Nepali Times, 2015-10-01
*3 “Government initiates process to amend constitution,” Himalayan, 2015-10-02

谷川昌幸(C)

Written by Tanigawa

2015/10/03 at 22:31

カテゴリー: インド, 憲法, 民族

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憲法修正要求,インド政府

1.反憲法闘争激化
新しい「ネパール憲法(2015年憲法)」が9月20日公布されたが,内容的には「2007年暫定憲法」から大きく「後退」するものであり,被差別諸集団から厳しい批判を浴びている。特にタライのマデシやタルーは,民族の権利が認められていないとして,反政府・反憲法闘争を激化させている。

マデシ諸党派は,22-23日,サプタリのラジビラジで集会を開き,下記のように決議した。
 (1)憲法反対闘争の強化
 (2)東西道路の閉鎖
 (3)カトマンズ交通路の閉鎖
 (4)政府機関,銀行,通関,協同組合などの閉鎖
 (5)タルーやイスラム教徒とも共闘強化

これに呼応し,タルー諸党派も23日の集会で,東西道路の終日閉鎖,カトマンズ補給路の閉鎖を決めた。

もしマデシやタルーが,これらの決議を本当に実行に移せば,カトマンズはたちまち物資不足で干上がり,タライでは政府と反政府側との衝突がさらに激化し大混乱に陥ってしまうであろう。

 150925■ラジビラジ(Google)

2.インド政府の憲法修正要求
マデシやタルーは,なぜこれほど強硬なのだろうか? 新憲法制定により積年の差別や搾取が除去されると期待していたのに,それが裏切られたため,怒りが爆発したということに間違いはない。しかし,それだけではなく,いま彼らがこれほど強気を押し通せるのは,彼らの背後にインド政府の支援があるからではないかと思われる。

インド政府が,憲法案採決を延期し,タライの人々の要求を最大限取り入れ,コンセンサスを得た上で新憲法を制定するよう繰り返しネパール政府や主要3党に要請してきたことについては,すでに指摘した(参照:2015年憲法制定へのインドの介入)。

ところが,ネパール政府・主要3政党は,予定を数日遅らせただけで,マデシやタルーの要求にはほとんど応えないまま,新憲法を9月20日に公布してしまった。これに対し,マデシやタルーは激怒,タライは反政府闘争で大混乱に陥り,国境を接する隣国インドにとっても放置できない事態となった。そこでインドは,ネパールの憲法制定問題により強力,より直接的に介入することを決意したものと思われる。

インド介入に関し最も衝撃的であったのは,9月23日付インディアンタイムズ紙の「憲法を7カ所修正せよ,インドがネパールに要求」という記事。それによれば,インド政府は次の7修正要求をネパール政府に突きつけた(*1,2)。
 (1)第84条: 選挙区は人口比で区画せよ。暫定憲法の規定に戻せ。
 (2)第42条: 国家諸機関への諸集団の比例的参加を保障せよ。暫定憲法の規定に戻せ。
 (3)第289条: 国家要職(大統領,首相,国会議長,最高裁長官,州首相,州議会議長など)への就任資格を血統による市民権保有者にのみ限定することをやめよ。この制限は帰化市民が多いマデシ差別。
 (4)第86条: 上院は,各州8議員ではなく,人口比で州選出議員定数を決めよ。
 (5)ジャパ,モラン,スンサリ,カンチャンプル,カイラリは,郡ごと,あるいは郡の一部を,近くのマデシ州に入れよ。
 (6)第281条: 選挙区見直しは20年ごとではなく10年ごととせよ。暫定憲法の規定に戻せ。[注:第281条の規定はすでに10年ごととなっている。]
 (7)第11(6)条: 帰化市民権は申告により与えよ。法律による制限をやめよ。

身も蓋もないとはこのこと。他国の出来たばかりの憲法に,よくもまあ,こんな厚かましい要求が出せるものだ。まるで大人が子供を叱りつけ,誤りを直させようとしているかのようだ。

インディアンエキスプレスは,この記事の情報源については,「South Block sources(外務省筋)」とか,「政府筋」としか表示していない。また,インド外務省も,最大限のコンセンサスによる解決を要望しただけで,インディアンエキスプレスの記事は正確ではない,と釈明している(Kathmaqndu Post, 23 Sep)。あるいは,サドバーバナ党カルナ共同議長は,「7修正提案」は「統一民主マデシ戦線」が作成したものだといっているが,これについては他のマデシ政党は否定している(*3,4)。

いずれにせよ,インド側がモディ首相のコイララ首相への電話や駐ネ大使などを通して,事実上,マデシ側に立ち憲法修正要求をネパール政府に出してきたことは,明白な事実である。インド政府が記事記載のような生々しい具体的な7修正要求を出したことを公式に認めるはずはないが,そうした内容の情報が「South Block」付近から何らかの形で流れ出てきたことはまず間違いないであろう(*5,6,7)。
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  ■South Block(印外務省)/S.Jaishankar(外務事務次官)/Ranjit Rae(駐ネ大使)

3.印ネ国境封鎖の圧力
インドは,ネパールの生殺与奪権を握っている。タライの印ネ国境を封鎖すれば,カトマンズはたちまち干上がってしまう。その最強の交渉カードを,今回もインド政府はチラつかせ,ネパールを脅している。

たとえば,カトマンズポスト(9月25日)「貨物,4カ所で渋滞」によれば,インド政府は治安を名目に,ビルガンジでネパール向けトラックを止め,またバイラワ,ラクサウル,ビラトナガル,カカルビッタでもネパール向け物流を止め始めた。石油,ガス,食糧などが,国境のインド側で停滞している(*8,9)。

インド政府は,道路封鎖でカトマンズとインドを遮断しようとしているマデシやタルーの闘争を,建前はどうであれ,結果的には支援していることになる。

4.マデシ=印vs体制政党=中
このようにインドがマデシやタルーの側に傾いていくと,カトマンズ政府ないし体制側諸政党は中国に接近する。これは,ネパール政府がインド介入に抵抗するため以前から使ってきた常套手段だが,いま安易にそれに走ると,以前とは比較にならないほど危険なことになりかねない(*10,11)。

ネパールは,すでに民族州的要素の強い連邦制になったのであり,したがって,いまや州が民族的に近い隣国の支援を得て「民族自決権」を行使することへのハードルは大幅に低くなっているはずだからである。

[参照]
*1 Shubhajit Roy, “Make seven changes to your Constitution: India tells Nepal — These “amendments” have been conveyed to Nepal’s leadership by the Indian government through official channels Ranjit Rae, India’s ambassador to Nepal”, Indian Express, September 23, 2015
*2 “India wants seven amendments to Nepal’s constitution: Confidential document
Amendments list conveyed to Nepali leadership,” Kathmandu Post, Sep 23, 2015
*3 “7-point proposal put forth by Madhesi parties: Laxman Lal Karna,” Himalayan,September 24, 2015
*4 “New Delhi brushes off report on seeking changes to Nepal charter,” The Kathmandu Post, 24-09-2015
*5 “PM Koirala meets Indian Ambassador Rae,” Kathmandu Post, Sep 23, 2015
*6 “Envoy Upadhyay arriving in Kathmandu with ‘Delhi’s message’,” Kathmandu Post Sep 24,2015
*7 “NEPAL TO SEND PM’S SPECIAL ENVOY TO INDIA,” Republica,25 Sep 2015
*8 “Cargo held up at 4 points, Freight movement curtailed at Bhairahawa, Raxaul, Biratnagar and Kakarvitta borders,” Kathmandu Post,Sep 25,2015
*9 “India halting supply of goods to Nepal a rumour: leaders,” Kathmandu Post, Sep 22, 2015
*10 “China undercuts India in Nepal, plays an active role,” CNN-IBN, Sep 22, 2015
*11 “DELHI’S OPEN SUPPORT TO MADHES UNREST WILL AGGRAVATE NEPAL’S SITUATION: CHINESE EXPERT,” Republica, 24 Sep 2015

谷川昌幸(C)

Written by Tanigawa

2015/09/25 at 20:57

2072年憲法,9月17日ころ公布か?

「2072年憲法原案」に対する修正案の提出が9月5日締め切られ,結局,修正案総数は56となった。修正提案は,200カ条,1300カ所余りに及ぶ。

これら修正案の審議は,明日(8日)午前11時から開始され,順調にいけば,9月17日までにすべて終了し,新憲法の制定・公布となる。新憲法は302カ条の予定。
 *修正案提案理由説明 各7分(1日)
 *各党の意見陳述 (1日)
 *各議員の意見陳述 各5分(2日)
 *各修正案につき投票。2/3以上で可決。
 *各条文につき投票。2/3以上で可決。 
 *確定した憲法案全体につき投票。2/3以上で可決。

修正案は56もあり,これらすべての手続きが17日までにすべて完了するかどうか,いささか心配になるが,そこは「特急手続き」,何とかなる,と3大政党(NC,UML,UCPN)は見ているのであろう。

マデシ系など,制定過程から降りてしまった諸党派の憲法修正要求は,もはや受け入れられない。彼らの要求は,新憲法制定後の議会において審議されることになる。

しかし,これは主要3党の論理。マデシやタルー,あるいは他のジャナジャーティ諸集団が,このような「特急手続き」に納得するであろうか? 制憲過程は,いよいよ山場にさしかかってきた。

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[参照]
*1 “CA CAN’T NOW INCLUDE ANY NEW PROVISION: NEMBANG,” REPUBLICA,06 Sep 2015
*2 “CA meeting called for Tuesday to begin voting on final draft, amendment proposals,” The Himalayan Times,September 06, 2015
*3 “Process to draft statute enters last lap tomorrow,” The Himalayan Times,September 07

谷川昌幸(C)

Written by Tanigawa

2015/09/07 at 20:03

「タルー州」要求デモ隊衝突,死傷者多数

極西部カイラリ郡ティカプルで8月24日午後,統一「タルー州」を要求するデモ隊と警官隊が衝突,死者8名余と負傷者多数(40~60名)が出た。いまわかっている死者は,警官5人,武装警官2人,子供(2歳男児)1人。

カイラリ郡は,タルー民族が43.7%。東隣のバルディア郡はタルー民族52.6%。ところが,8月23日に制憲議会上程の憲法案では,カイラリ郡は西隣のカンチャンプル郡(タルー23.3%)とともに,バルディア郡など東側のタルーの多いタライ諸州とは切り離され,極西部丘陵諸郡からなる第7州に組み入れられることになってしまった。これは,タルーからすれば,民族分断支配に他ならず,とうてい許容できないということになる。

そこで「タルー統一闘争委員会」などの呼びかけで,統一「タルー州」要求デモが広がり,政府の出した外出禁止令(11:00~17:00)をも無視し,政府施設「ネパール政府」表示の「タルー州」への書き換えを図るなど,激しい反政府闘争を繰り広げてきた。そうした中,24日午後,約2万人のデモ隊と,それを阻止しようとした警官隊とが衝突,多数の死傷者を出すことになってしまった。この衝突は,紛れ込んだマオイスト分派過激分子の煽動の結果だとも言われているが,事実かどうか,まだわからない。

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 ■カイラリ郡ティカプル(赤印,赤表示)(Google)

他方,東部タライでも,マデシ系の人々が,モラン,スンサリ,ジャパなどのタライ諸郡を丘陵中心の第1州に組み入れることに反対し,激しい闘争を繰り広げている。また,ヤダブやタルー,ムスリムの多い中部タライのラウタハトやサルラヒでも反政府闘争が激化している。このように,西部タライだけでなく東部・中部タライでも,先行きは予断を許さない。

もともとインド国境沿いのタライは,各郡の最多民族図(下掲)を見てもわかるように,タルー,ヤダブ,ムスリムなどが多く,北方丘陵地や山地とは民族/カースト構成が大きく異なる。したがって,カトマンズ中央権力がここに人為的に州区画線を引こうとすると,どのように引こうが,抵抗は免れない。実に難しい問題である。

▼憲法案の7州連邦制(karma99.com)
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▼郡別最多民族(karma99.com)
150826d*薄茶タルー,濃茶ムスリム,赤ヤダブ

谷川昌幸(C)

Written by Tanigawa

2015/08/26 at 20:15

憲法案,制憲議会に上程

正式の憲法案が8月23日,制憲議会(CA)に上程された。26日からCAにおいて審議が始まる。

前回も述べたように,この憲法案は,NC,UML,UCPNの議会三大政党が,最終段階においてMJF-Lを切り捨て,憲法起草委員会に7州案を採用させ,強引にCAに提出させたもの。

当然,ギリギリの瀬戸際で裏切られたMJF-Lは激怒し,23日のCA本会議は他のマデシ系諸派とともにボイコットした。また,「ヒンドゥー国家」復帰を唱えるRPP-Nも,3党ごり押し憲法案の上程には議場で激しく抗議した。

議会三大政党は,新憲法は20-30日の審議で制定できると見ているが,マデシ/タルー系諸派はこれに激しく反発している。とくに,分断されることのない「タルー州」を要求しているタルー諸派は,タライ・バンダ(ゼネスト)を2週間前から続けており,なお継続強化の方針だ。また,サドバーバナ党は,4議員が抗議辞任し,他の2議員も続いて辞任することになっている。

このようにして,マデシ/タルー系諸勢力が,CAを見限り院外闘争で結集し,実力行使を激化させていくと,そしてそれを三大政党内のマデシ/タルー系の人々が陰に陽に支援し始めると,ネパールは,マオイスト紛争とは別の,いわば本物の民族紛争に陥る恐れがある。むろん,インドの出方によるところが大きいが。

▼巨体もてあます制憲議会
 150824

[参照]
*1 “Four SP members resign,” Himalayan, August 24, 2015
*2 “Statute Bill tabled amid opposition,” Kathmandupost,Aug 24, 2015
*3 “Politics in Tarai ‘volatile’ as charter nears finish,” Kathmandupost, Aug 24, 2015
*4 “THARUHAT PROTEST EXTENDED TILL SEPT 2 AS THEIR DEMAND FALLS ON DEAF EARS,” Republica, 24 Aug 2015

谷川昌幸(C)

Written by Tanigawa

2015/08/24 at 19:22

カテゴリー: 憲法, 民族

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