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麻薬汚染
ネパールでは,麻薬・ドラッグ汚染が密かに拡大しているらしい。
(1)大麻2640kg
「ライジングネパール」(6月10日)によれば,カトマンズで5人が逮捕され,ハッシシ(大麻)2640kgが押収された。マクワンプール郡で仕入れた大麻を,カトマンズ経由で中国やインドに密輸していたという。
2640kgといえば,トラック1台分くらいはあるのではないか? 88のジュート袋に入れられていたというが,こんな大量のブツをどうやって密輸するつもりだったのだろう?
(2)ドラッグ2200カプセル
翌週のネット版カンチプール(6月20日)によれば,19日,バンコク経由で北京に送られる精製ハッシシ7kgと,アムステルダム向け9.9kgが押収された。前週の2640kgとは桁が違うが,精製されたものだからだろうか。
さらに19日には,ドラッグ取引で7人が逮捕され,2200カプセルが押収された。こうしたドラッグは,運び屋(女性もいる)により,インドなどに運ばれている。また,ネパールでも若者の間で,乱用が広まっているという。
麻薬や違法ドラッグは,実態がよく分からないが,一般に政情不安や治安悪化とともに拡大する。ネパールでも,伝統型とは別の,現代型麻薬汚染が進行しているのであろうか? 心配だ。
谷川昌幸(C)
麻薬中継地,ネパール
ネパール麻薬取締局によると,ネパールはアジア麻薬黄金地帯(アフガン・パキスタン・イラン)からの麻薬中継基地となりつつあるという(ekantipur,2012-30-10)。トリブバン空港で押収されたヘロイン等は,この2年間で30Kg以上。この1月にも,タイ女性がコカイン1kg所持で逮捕された。
ネパールは,ヒッピーの1960-70年代,ドラッグ天国だった。1978年,麻薬禁止法が成立したが,それ以後も取締は緩く,ハッシシなどは,いたるところに出回っていた。
人民戦争中は,マオイストが麻薬取引で軍資金を得ているといったウワサがよく流れたが,その真偽は分からない。ただ,西部は治安機関崩壊で麻薬取締もできていなかったことは確かであろう。
そんなこんなで,ネパールは危なくなった。ごく普通の観光客でも,いつ運び屋として利用されるか分からない。禁固何年だったか忘れたが,ネパールでも麻薬犯罪は重罪だ。くれぐれも,ご用心を!
谷川昌幸(C)
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