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フェイスブックもスカイプも情報筒抜け
ワシントンポスト(朝日6月8日朝刊)やガーディアン(6月7日)によれば,アメリカ政府(国家安全保障局,FBIなど)が,フェイスブック,スカイプ,マイクロソフト(ホットメール),グーグル(Gメール),ヤフー,ユーチューブ,アップルなどの情報を,会社側から提供され,あるいは他の方法で,収集していることが明らかになった。
朝日6月8日夕刊によれば,オバマ大統領も,議会の承認を得ているとして,これを認めた。携帯通信情報も収集している。メールは読んでいないと大統領は釈明しているが,本当だろうか? これは対外情報監視法(FISA)に基づくPRISMプログラム。つまり合法だからだ。ワシントンポストの下図参照。
しかし,こんなことは,まぁ常識。ネット情報,携帯情報など,すべてのデジタル情報が官民どこかに収集・保存され,政治的に,あるいは金儲けや他の目的のために,利用されていることは,明白だ。それがわかった上で,どこまで利用するか,ということにつきる。
で,つい先ほど,デスクトップ・パソコンが突然こわれた。警告ビープ音が出て,全く起動しない。一大事。私のことを私以上によく知っているはずのネット世界のどなたか,そちらに蓄積されている私の情報により,パソコン内情報を回復していただけないだろうか? プライバシー侵害などと,野暮なことはいいませんから。
谷川昌幸(C)
フェイスブックの恐怖(2)
フェイスブックの恐ろしさについては,これまで何度か指摘してきた。(フェイスブックの恐怖) 問題の根源は,ネットのくせに,実在論原理主義をとり,本人情報を収集し,蓄積し,利用しようとするところにある。
それでも,これまでは普及優先だったのか,偽名,偽アドレスで登録できたが,かなり普及した結果,原理主義の本性を徐々に現し,本人情報のさらなる収集強化に乗り出したらしい。
住所は,すでに実在住所でないと,登録できない。これは,おそらく郵便番号簿か何かと連動させ,偽住所は受け付けないようにしているのだろう。そのうち,住所入力なしでは使用禁止とされそうだ。そうかといって,実在のどこかの住所を入力すると,そこに住んでいる人に迷惑がかかる。
住所に加え,最近,強化し始めたようなのが,電話番号。登録をしつこく要求してくる。あまりにうるさいので,「9876543210」で登録しようとしたら,ちゃんと「0987-65-4321」と直し,登録してくれた。しかし,これは実在番号かもしれないので,あわてて削除した。もしこの番号にフェイスブックから電話があったら,平にお許し願いたい。フェイスブックが自動的に調整し,登録してしまったのだ。
あるいは,顔写真。こんなものを登録すると,姓名,年齢,性別,住所(ストリートビューで自宅も特定),電話番号,家族,友人,趣味,買い物履歴,読書傾向などと,本人の顔とが関連づけられ,素っ裸で銀座を歩くようなことになりかねない。テクノロジーの進歩で,機械による「顔認識」は,たしか90%以上可能となっているはずだ。本屋さんに入ったら,入口の「顧客認識装置」により本人特定され,「いらっしゃいませ。あなたがお探しの変態本が入荷しました。○○番書架でご覧ください」などと案内され,赤面することになりかねない。
そんなバカな,と疑う人は,4月26日街開きした「グランフロント大阪」に,その2,3歩手前のシステムが設置されているそうなので,見てきていただきたい。ヒマができたら,私も誰かのスマホを借り,見物に行くつもりだ。
さらに恐ろしいのが,自民党政府が推し進めている,マイナンバー制。国民総背番号により,身分関係から収入,病歴まで,全部丸見えとなる。そして,こんな情報は漏れるに決まっているから,これがフェイスブックなどに利用されたら,もうおしまい。失踪し,整形し,過去を消し,別人として出発する以外に,逃げようもなくなる。
ほんの二,三十年前までは,SFの世界と思われていたことが,いま現実のものとなりつつある。これは,むろんフェイスブックだけのことではない。いまやいたるところに設置されている「監視カメラ」。勝手に街行く人々の写真を撮り,蓄積し,分析し,分類し,特定し,他の本人情報と関連づけ,個人情報データベースを作り始めているにちがいない。たとえ,いまはまだ内密の「実験」段階であっても,電脳がプロ棋士に勝つご時世,いずれ一般化することは間違いない。
機械に丸裸にされ,スミズミまで監視され,管理されて生きる。それが,21世紀の「素晴らしい新世界」である。
谷川昌幸(C)
自衛隊員の「つぶやき」:万人監視社会への警鐘
朝日新聞(1月6日)が連載「ビリオメディア」で、ツイッターやフェイスブックの危険性を指摘している。私のようなネット素人にとっても、この程度のことなら常識だが、その常識ですら度外視して無防備無警戒、丸裸でツイッターやフェイスブックを利用している人が少なくないらしい。
1.海自隊員の「つぶやき」
朝日記事によれば、記者はツイッターとフェイスブックに海上自衛隊員が投稿しているのを見かけた。そこには、実名で、制服姿の自分の写真とケイタイ電話番号が記載されている。第13護衛隊「あさゆき」乗り組み隊員らしい。
その彼が、外洋航海日程をフェイスブックに記載し、またツイッターでは、2012年12月10日13時5分に、北朝鮮「ミサイル」発射警戒作戦に関する自艦の情報をつぶやいた。
われわれ善良なる国民にとっては、24万自衛隊員が、フェイスブックやツイッターで自衛隊の作戦や日々の行動をつぶさに報告してくれれば、これほど有り難いことはない。暴力装置たる自衛隊が丸裸になり、文民統制も可能となるからだ。(もっとも、私自身は、文民統制はあまり信用していない。プロの自衛隊よりも、むしろド素人の文民(国民)の方が好戦的となりやすく、危険な場合が少なくないからである。)
しかし、それはそれとして、海自隊員の幼児なみの情報管理能力には、正直、たまげた。こうしたことは、情報重視の米軍が見過ごすはずはなく、自衛隊はますます信用を失い、米軍から重要情報は得られなくなる。情報ジャジャ漏れ自衛隊は、われら善良なる国民にとっては好ましいが、自衛隊自身にとっては深刻な由々しき事態であろう。
海自隊員のツイッターとフェイスブックへの記載は、朝日記者が防衛省取材を始めるとすぐ、消去されたという。おそらく上官から厳しく叱責され、あわてて削除したのだろう。
2.消去しても消去されないネット情報
しかし、ツイッターやフェイスブックの危険性は、本人は消去したつもりでも、実際には消去されていないことだ。事実、朝日記者は、本人の承諾なく、下図のような「つぶやき」を新聞紙面に転載している。おそらく、ツイッターとフェイスブックの記事をコピーし保存しているのだろう。この程度のことは、ネット素人の私にでも、簡単にできる。
そして、これは素人にはよくわからないことだが、おそらくツイッターにせよフェイスブックにせよ、たとえ本人が削除しても、記載情報は何らかの形で運営者側に残されており、利用しようと思えば利用できるのではないか、ということ。もしそうであれば、第三者によるコピー配布に加え、こうした形でも、記載情報は利用される。ネット情報は、投稿の瞬間、自分の手を離れ、コントロール不能となる。そう覚悟すべきであろう。
3.権力と企業による利用
そして、もう一つの危険は、ツイッターやフェイスブックは、内外の権力機関や企業により監視され、分析されているということ。朝日記事は、北九州市の「つぶやき」監視や、経産省資源エネルギー庁の「つぶやき」収集を紹介しているが、これも常識といってよいだろう。
むろん、多くの人は、そんなことは自分には無関係と思っているに違いない。たしかに、もし特殊な情報機関や秘密機関などだけであれば、監視のターゲットとなるのは、テロリストや過激派など「特殊な」少数の人々だけであろうが、もし省庁や市役所、あるいは警察、学校、町内会などが日常的に「ネット監視サービス」を利用し始めると、もはや誰一人として無関係といってはおれなくなる。それは、万人が万人を監視する清潔安全なユートピアの到来である。
4.ネット情報 + 盗撮カメラ + IC免許証
フェイスブックの写真やツイッターの「つぶやき」は、街中にあふれる盗撮(防犯)カメラ映像と組み合わされると、さらに具体的、正確となる。あるいは、それらにIC免許証を組み合わせると、ほぼ完璧といってよいだろう。誰が何を考え、どこで、何をしているかが、丸見えだ。
フェイスブックやツイッターは、いったん投稿したら、もはや取り返しがつかない。写真や記事を誰がどう使おうが、投稿者には、どうすることもできない。朝日記事を見ても、それは明白である。
谷川昌幸(C)
自民党、選挙にフェイスブック利用
自民党が、破竹の勢いにまかせ、今度はフェイスブックに金を払い選挙向け党宣伝を始めた。
宗主国アメリカに習い、日本も現代型金権選挙となってきた。カネさえあれば、フェイスブックだろうがツイッターだろうが、あるいは他のネット・インフラ企業だろうが、優遇表示待遇を買い、政党宣伝をネットに溢れさせることができる。
ネットは庶民の味方など、ウソ。甘い。ネット・インフラを買い占め、巧妙に優先表示をさせたら、世論など、簡単に操作できる。現に、頼みもしないのに、宗主国アメリカのフェイスブックは、私に、自民党の選挙向け党宣伝を送りつけてきた。
フェイスブックは、極めて危険なメディアである。何年も前に完全削除したはずのアカウントが、先日、何かの弾みに生き返り、またまた世界各地の「お友だち」を紹介し始めた。不死のゾンビそのもの。
フェイスブックは、すでに8億人以上のデータを蓄積しており、いずれは全人類の全情報を蓄積し、カスタマイズし、商売に利用するつもりだ。金持ち、たとえば自民党などは、上得意様となり、個々人の思想信条も含め、カネと引き替えに情報提供されることになるであろう。
ゆめゆめフェイスブックに本名、生年月日、住所、電話番号、出身大学、血液型、好み、信条、好きな本などは書き込まないことだ。全部永久保存され、分析され、商売に利用される。非公開設定など、「とりあえず」のことであり、いつどうされるか判らない。情報は、フェイスブック側が握っているからだ。削除しても、見えなくなるだけで、情報そのものは削除されていない。
フェイスブックは、虚構の世界で遊ぶつもりでウソ八百を書き込み、楽しむにとどめるのが賢明だ。
【参照】
▼Facebookの恐怖
▼フェイスブック
谷川昌幸(C)
フェイスブックも金次第?
フェイスブック初心者で気づかなかったのだが,投稿欄の下に「宣伝する」ボタンがあり,これをクリックすると,次の表示が出る。
“大切な投稿を宣伝:投稿を宣伝して、重要なお知らせやリンク、写真がニュースフィードの上部に掲載されるようにすることができます。これらの投稿は「スポンサード」として表示されます。”
便利といえば便利だが,これは有料。1件518円也! このフェイスブック投稿宣伝は,ターゲットを絞って表示される。
“広告をFacebookに提出し、ターゲット層を指定します。たとえば、近くに住むランニングが好きな人、といった設定を選択できます”
ターゲットを絞るのだから,当然,フェイスブック側はメンバーの情報を流用する。
“ページへの「いいね!」や、使用時にFacebookが取得する位置情報など、あなたがFacebookで共有している情報を使って関心のありそうな広告を表示しています。たとえばバンドが、自分たちのFacebookページに「いいね!」といった人や、Spotifyなどの別のサイトで音楽を共有した人に次のコンサートの広告を送信することがあります。関連性がある場合は、性別などのタイムライン上の情報も使用して、あなたに最適な広告を選択します。”
まぁ,こういったことは他のネットサービスでもやっているから,ことさらフェイスブックについて云々することもあるまいが,ただ,1件518円也は露骨だ。
金持ちは,自分の意見や情報を1件518円也で優先表示させられる。貧乏人は,個人情報を徹底的に吸い取られ,利用され尽くす。文字通り「搾取」だ。
しかし,このやり方は愚策である。「フェイスブックは金次第」ということになれば,私のように,誰も本当の個人情報は書き込まなくなる。自分についてはニセ情報ばかり書き込み,他人のプライバシーを覗こうとする。しかも優先表示の意見や情報は1件518円也だ。
フェイスブックは実名・実アドレス主義らしいが,「フェイスブックも金次第」となれば,誰も実名,実アドレスなど登録したりはしない。いずれ,狸と狐の化かし合いサイトになってしまうだろう。(非公開設定とするにしても,実際に,どこまで「非公開」となり「個人情報非利用」となっているのか,皆目見当もつかない。)
谷川昌幸(C)
フェイスブックとツイッター:現代の神の地上における代理人
おくればせながら,この7月,フェイスブックとツイッターに登録した(下欄リンクボタン参照)。もちろん偽名,偽アドレス。まだ使い方(情報処理の仕組み)がよく分からないが,いまの段階での感想を一言。
フェイスブックもツイッターも,伝言板としては大変便利だ。安上がりの電子チラシといったところ。しかし,両者とも,利用者にとっては,それ以上ではないようだ。
ツイッターは,短文,言いっ放し。私が見ているのは、比較的堅い発信者ばかりだが,それでも言葉遣いが必要以上に攻撃的なものがときとしてみられる。
内容的には,ツイッターは,やはり短文,言いっ放しのため,議論が画一化し,レッテル貼りに陥り,深まらない傾向がある。通知や問題提起にはよいが,議論には向かないシステムだ。
これに対し、フェイスブックは,発信情報をかなり多くすることもできるので,使い方次第では,議論の場として利用することができるかもしれない。しかし,フェイスブックは,その仕組み(情報処理・情報利用の方法)が複雑であり,まだよく分からない。
そこで,社会メディアとしての危険性だが,感覚的には,やはりフェイスブックの方がツイッターよりはるかに危険な感じがする。いったんここに書き込むと,その情報がどう処理され,将来どう利用されるかが,皆目見当もつかない。
すでにAmazonは,私の読書傾向を私自身よりもよく知っている。はじめの頃は,薄気味が悪く警戒していたが,便利さに負け使い始めると,慣れてしまい,いまでは自覚的に努力しなければ,恐ろしさを意識しなくなってしまった。Amazon情報を利用すれば,この数年,私がテロ関係本を検索したり購入したりしていることが分かる。もしかりにCIAや日本公安に何らかの形でAmazon情報が漏れていると仮定するなら(そんなことは絶対にあり得ないはずだが),私はごく下っ端の要注意人物の一人とされている可能性がないではない。その場合,「ネパール」「テロ」「日本人」で検索すれば,私もリストアップされるわけだ。
フェイスブックは,図書購入中心のAmazonや短文のツイッターとは比較にならないほど多くの情報を集め,関連づけ,蓄積している。誰が,いつ,誰と,どこで,何をしたかを,本人以上によく記憶し,保存している可能性がある。これは,実に恐ろしい事態だ。
しかも,さらに恐ろしいことに、フェイスブックも,Amazonと同様,使い始めると慣れてしまい,危険を危険と感じなくなってしまう。すでに私たちは,グーグルに自宅を覗かれても,Amazonに思想調査をされても,何も感じなくなっている。フェイスブックは,それを「タイムライン」などにより,人の人生全体についてやり遂げることを目標にしている。
もちろん,フェイスブックには非公開の設定もあるのだろうが,設定が間に合わない場合や,設定に気づかない人など,非公開設定にできない場合が無数あると思われる。しかし,そんなことはお構いなく,そうした場合でも全部,公開されてしまうらしい(不慣れなため,詳しくは分からないが)。
グーグルは家を覗き,フェイスブックは人生を覗く。隠されてあることは知りたいことであり,そこに商機がある。
しかし,こうしたことは,フェイスブックやグーグルなどに限られたことではなく,ネットを中心とする情報化社会そのもののもつ特性であり,危険である。情報化社会には,もはやプライバシーはない。
プライバシー(privacy)とは,もともと「(世間,公的世界から)引き離された,孤独な,私的な,秘密の(private)」という意味だ。「情報化」は「プライバシー」の反対概念であり,本質的に,両者は相容れない。情報産業が,プライバシー暴露をメシの種とするのは,当然といえば当然だ。
情報化の現代において,もはやプライバシーはない。われわれは,全世界の人々に見られながら丸裸で歩き回っていることを自覚すべきだ。
かつては,教会(神)が誕生から死まで,人の人生を記録し管理した。これからは,普遍的情報システムがすべての人の人生を記録し管理する。神の前にプライバシーは無いように,現代の神としての情報システムの前にプライバシーは無い。
もちろん,人として可能な限り抵抗はしてもよいし,すべきである。神を裏切ったときから「人」は始まり,「プライバシー」を享受した。「イチジクの葉」は,人が人となり,プライバシーを得たことの象徴である。
情報化社会においては,われわれは,意図的に自己に関する偽情報を書き込み,この「イチジクの葉」により,隠されてあるべき人間としての自己のプライバシーを守るべきである。それしか,もはや人間が「人間としての尊厳」を守る方法はない。
しかし,偽情報の書き込みにより,現代の神の地上における代理人たるフェイスブックやツイッター,あるいは「マイナンバー制(共通番号制)」等は欺けても,全体を統括する「隠されてある現代の全能の神」は,おそらく欺ききれないだろう。見えない神がすべてを見通す。
人は神への反逆から始まり,反逆により破滅させられる。情報化社会への反逆も,人としては,希望なき戦いとなるであろう。
(参照) Facebookの恐怖
谷川昌幸(C)
偽名・偽アドレスOK:フェイスブック
フェイスブック上場で、オーナーには目もくらむ大金が転がり込んだそうだ。まずは、おめでたい。
フェイスブックの成功には様々な要因がありそうだが、その一つは、実名主義としながらも、実際には偽名・偽アドレス・偽年齢等々を寛容に黙認するようにしたからではないだろうか。
専門家にはすでに周知のことだろうが、私のようなずぶの素人でも、いまでは偽名・偽アドレス(メール版私書箱のようなもの)等々で簡単にフェイスブック登録ができる。初期の、急拡大期の新興宗教のような強引さは、もはやない。な~んだ、そういうことだったのか。それだったら、利用者が増えるはずだ。
というわけで、私もさっそくフェイスブックとツイッターに偽名・偽アドレスで登録し、このブログの宣伝をすることにした次第。(下欄の「共有」マークをクリックしてみてください。)
ネットは、もともと仮想世界であり、実名も偽名もあったものではない。偽名であれ、発信で「真実らしさ」を構築していけば、その限りで説得力を獲得する。説得力なき実名発信者より説得力ある偽名発信者の方が、ネットでは「存在感」をもつ。実名など利用者には無意味。(ただしネット企業にとっては極めて重要。)ネットとはそうしたものだ。
フェイスブックやツイッターは、実名主義、実アドレス主義などと錯覚すると、大けがをする恐れがある。仮想世界は化かし合い。堅い「真実」などありはしない。それをわかったうえで、お付き合いするのが賢明だろう。
谷川昌幸(C)
Facebook, ゾンビのごとく蘇る
Facebookは,登録後すぐその危険性に気づき,登録を完全削除した。いや,完全削除したと思っていた。
▼参考 Facebookの無限地獄 Facebookの恐怖 Facebookの恐怖・再説
ところが,昨日また下記のようなメールが送られてきた。
「平素はFacebookにご登録いただき、ありがとうございます。・・・・Facebookは実名制のソーシャルサイトで、毎日誰かが新たにアカウント登録しています。さっそくFacebookモバイルを使って、友達を探してみましょう。また、Facebook Japanでは、OB・OGを見つけたり、先輩内定者を見つけたりと、就職活動に活用できるコネクションサーチや初心者ユーザーのためのフェイスブックナビといったサービス・機能を新たに提供開始しております。・・・・」
ゾンビのごとく蘇るFacebook。底知れぬ不気味さに背筋がゾォーとした。
Facebookは,いったん登録したら,おそらくそのデータは永久に保存され,利用され尽くすのだろう。いくら登録削除手続きをしようが,表面上見えなくなるだけで,データ自体は残っており,Facebookが望むときゾンビの如く生き返らせることができるのだ。
Facebookに登録したら,もはやその情報は自分のものではない。自分を自分ではコントロールできない。恐ろしい時代になったものだ。
谷川昌幸(C)
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