ネパール評論 Nepal Review

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雪中の仏像とバス停

丹後の雪も,地球温暖化で,以前とは比較にならないほど少なくなったが,それでもお地蔵さんやバス停が埋まるほどには積もる。見る分には情緒があるが,生活は大変だ。

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 ■雲原バス停付近

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 ■長尾公民館横

谷川昌幸(C)

Written by Tanigawa

2017/01/20 at 16:08

カテゴリー: 社会, 自然, 旅行

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丹後のネパール料理店,大繁盛

丹後のネパール料理店が大繁盛。しかも,客には若い女性が多い。一つには,こんな僻地にまでネパール人コックがやってきて,自ら本場の料理を調理し出してくれること。もう一つは,料理がおいしくて安いこと。たとえば,このナン。巨大なうえに,うまい。これで日替わり定食650円! (ナンはネパール料理ではないという人もいるが,そう思い,おいしく楽しく頂いているのだから,それでよいのではないか。)

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(c)谷川昌幸

Written by Tanigawa

2016/11/01 at 19:09

カテゴリー: 文化

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柿、未曾有の大豊作の不気味

丹後の村では、柿が大豊作。こんなスゴイ実りは、これまで一度も見たことがない。

柿は、古来、日本に最適の果樹。空き地や田畑の周辺に植えておけば、勝手に育ち、実をつける。農薬、肥料、剪定など、一切不要。文句なしの100%自然農法。(資本主義化した商品作物としての柿は別物)。

それにしても、今年はスゴイ! あまりにも多くの実をつけたため、実の重さに耐えきれず、多くの枝が折れ、幹さえ裂けてしまった木も少なくない。

多くて穫りきれない。あとは、おやつとしてヒヨドリやサルに進呈しよう。クマが来ると怖いが、今年は山中の野生柿も大豊作なので、危険を冒して里まで降りてくることはあるまい。

大豊作はめでたいが、こんな異常な実りだと、天変地異の前兆かと、少々不安になる。取り越し苦労だろうが、やはり何につけ、ほどほどが、よい。面白味はないが。

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 ■無数の実をつけた柿の木/小枝にびっしり結実

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 ■折れたり裂けたりした柿の木/つるし柿

谷川昌幸(C)

Written by Tanigawa

2015/10/28 at 20:47

カテゴリー: 自然, 文化

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京都の米軍基地(23):特定秘密としてのXバンドレーダー

米軍Xバンドレーダーは,原発と同等,いや見方によれば原発以上に危険である。すでに「京都の米軍基地(13):「Xバンドレーダー体制」の危険性」において指摘したように,Xバンドレーダーは軍事機密の塊であり,特定秘密保護法が制定されれば,その出力など,つまりはXバンドレーダーに関することが「特定秘密」に指定されることは,まず間違いない。

特定秘密保護法(案)は,こう定めている。

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特定秘密保護法(案)
第二十二条 特定秘密の取扱いの業務に従事する者がその業務により知得した特定秘密を漏らしたときは、十年以下の懲役に処し、又は情状により十年以下の懲役及び千万円以下の罰金に処する。特定秘密の取扱いの業務に従事しなくなった後においても、同様とする。
(2~5略)
第二十三条 人を欺き、人に暴行を加え、若しくは人を脅迫する行為により、又は財物の窃取若しくは損壊、施設への侵入、有線電気通信の傍受、不正アクセス行為(・・・・)その他の特定秘密を保有する者の管理を害する行為により、特定秘密を取得した者は、十年以下の懲役に処し、又は情状により十年以下の懲役及び千万円以下の罰金に処する。
(2~3略)
第二十四条 第二十二条第一項又は前条第一項に規定する行為の遂行を共謀し、教唆し、又は煽動した者は、五年以下の懲役に処する。
2 第二十二条第二項に規定する行為の遂行を共謀し、教唆し、又は煽動した者は、三年以下の懲役に処する。
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この特定秘密保護法の危険性については,すでに多くの批判がなされている。要するに,秘密は秘密であって,何が秘密かを示せば,秘密ではなくなってしまうということ。だから,国民は何が秘密か明確に知らされることなく,その秘密を理由として処罰される恐れがある。罪刑法定主義の原理的否定である。朝日新聞(10月26日夕刊)素粒子のいうとおりだ。
 「お前は秘密を漏らした。逮捕する」
 「何の秘密を」
 「それは秘密だ。私は知らぬ」。

特定秘密保護法が成立すれば,丹後は間違いなく「Xバンドレダー体制」になる。米軍関係者は,軍人・軍属160人,関係者全部を含めるとその何倍にもなる。当然,飲み屋で一緒になったり,友人になったり,あるいは結婚し家庭を持つかもしれない。そんなとき,ついうっかり,あるいは酔っぱらって,Xバンドレーダーの出力や使い方などを聞こうものなら,しょっ引かれ,取り調べられ,下手をすると懲役刑になるかもしれない。たとえ日本人妻であれ,義理の父母や隣人であれ,同じこと。恐ろしい。たとえ処罰までは行かなくても,警察に事情聴取されるかもしれないということだけでも,威嚇効果は十分だ。

それも,Xバンドレーダーの出力といった,いかにも秘密らしい「秘密」だけではない。たとえば,このレーダーは,大量の冷却用水を必要とする。となれば,地域の谷間の取水口付近も「特定秘密」とされるかもしれない。そんなこんなで,Xバンドレーダーと直接・間接に関係するあらゆる事が「特定秘密」とされる可能性がある。いや,たとえそうでなくても,何が秘密か分からないところでは,そう考えて行動したほうが安全だ。疑心暗鬼,住民にとっては「見ざる,聞かざる,言わざる」以外に,自分を守る手だてはなくなる。

Xバンドレーダー基地は,電磁波の健康被害,温排水の影響,軍人・軍属の交通事故や犯罪などよりも,実際には,それが軍事機密ないし「特定秘密」となるということの方が,住民全体の日常生活には,はるかに深甚な影響を及ぼす。Xバンドレーダーは,数千キロ先を常時監視するため,自分を隠す必要がある。見られないで見る。丹後は,見えない「秘密」に脅え,住民の自主規制,相互監視に向かう。「Xバンドレーダー体制」による住民監視社会の到来だ。

このような事態は,市議会審議においては,ほとんど考慮されてこなかった。いま,当初想定していなかった特定秘密保護法をめぐる新しい状況も生まれつつあるわけだから,市議会は改めてXバンドレーダー配備受け入れの是非を再審議すべきではないか? 「Xバンドレーダー体制」が成立すれば,もはや抵抗は出来なくなってしまうだろう。

【追加】(2014-1-16)
安倍政権は,2013年12月6日「特定秘密保護法」を成立させ,12月13日公布した。さらに2014年1月14日には,秘密指定基準を検討する「情報保全諮問会議(秘密法諮問会議)」の座長に,読売新聞社の渡辺恒雄会長・主筆を選任した。この人事をみても,この法律がどのように運用されるかは,明白といってよいであろう。

谷川昌幸(C)

Written by Tanigawa

2013/10/27 at 22:37

京都の米軍基地(22):「詭弁」答弁と無責任市議会

京丹後市議会は,9月24日,議員全員協議会を開催し,「米軍Xバンドレーダーの配備受け入れ要請に関する対応について」協議した。(クリック→ユーチューブ再生)

不思議なのは,中山市長の防衛大臣訪問(9月10日)や受入表明(9月19日)の前に,議会で何の決議もしていないこと。議員全員協議会で何回か協議しているが,これは要するにおしゃべり,正式の議会での受入決議は,新聞報道で見る限り,ない。しかも,受け入れについては,市長「受入表明」だけで済ませ,正式の文書は出さないという。こんな重大問題なのに,議会決議も,文書での正式回答もなし。なぜ要求しないのか? こんなていたらくでは,議会の責任放棄と批判されても,いたしかたあるまい。

受入表明後の議員全員協議会(9月24日)は,したがって気が抜けたビール,中山市長のお話し拝聴に終始した。

131009b ■中山市長の議会答弁(9月24日)

そうした中,1人気を吐いていたのが,共産党の森勝議員。質問は,日米安保や地位協定に関する原理的・理論的なものと,沖縄米軍基地等の現実を踏まえた具体的なものとの二本立て。中山市長は,この質問にしどろもどろ,日米安保も地位協定もまともに読んでいないことが露見してしまった。官僚市長だから,政治家の領分たる原理的・理論的議論は,あまり経験がないのだろう。また一方,具体的諸事実に基づく質問にも,官僚的はぐらかし以外の対応はまったく出来なかった。みじめだ。森議員に「幼稚だ」「詭弁だ」とバカにされても,怒ることすらできない。完敗,森議員に赤旗1本だ。

森議員については,議会HP記載以上のことは何も知らない。本拠は網野町。舌鋒鋭く,懲戒請求(2011年10月)されるようなこともあったらしいが,議会中継で見る限りネアカであり,好感が持てる。論敵からも愛されているにちがいない。

共産党には,よく勉強し,地域住民のため地道に活動している党員が少なくない。空気を読まず(読めず)正論を吐くので煙たがられるが,地域の風通しをよくしていることは間違いない。共産党の良心のような人びとだが,党官僚組織内では正当に評価されていないようだ。というよりもむしろ,立身出世に関心がないからこそ,地域での無私の活動が続けられるのだろう。森議員のことは今回の一連の議会発言でしか知らないが,おそらく共産党のそのような誠実な地方党員のお一人であろう。

ここで不思議なのは,森議員のような論客がいるのに,共産党が彼を十分に活躍させていないこと。何らかの配慮かもしれないが,実に惜しい。いまや京丹後市議会は世界に公開され,中山市長と森議員の議論も世界中の人びとに見られている。彼らはどう評価するか? これは明白。世界市民の多くは森議員の完勝と判定するにちがいない。中山市長の官僚答弁は,霞ヶ関のカスミの中では通用しても,世界市民社会では通用しない。森議員の言うとおり,「幼稚」であり「詭弁」だからだ。

131009a ■森議員の議会質問(9月24日)

米軍は世界最強の軍隊であり,自分の手を縛る約束はしないし,たとえしても守りはしない。それは,直近の饗庭野オスプレイ問題を見ても明白。オスプレイは,経ヶ岬や福井原発群の上を飛行するかもしれないのだ。

それでも経ヶ岬に,軍事機密の塊のような米軍Xバンドレーダーを「誘致」するという。なぜか? おそらく無理な広域合併で無用な豪華ハコモノを造りすぎ,市税じゃじゃ漏れ,首が回らなくなり万事休す,米軍基地にすがらざるを得なくなったのだろう。「国家の安全」だの「国益」だのといった高尚な話しではない。背に腹はかえられぬ。要するに,貧すれば鈍するということであろうか。

[参照]森議員の質問
米軍Xバンドレーダー受入:京丹後市議会(9月24日)
米軍Xバンドレーダー配備:京丹後市議会(9月11日)森議員質問
京丹後市Xバンドレーダー審議(6月20日)森議員質問
米軍Xバンドレーダー関連記事▼

谷川昌幸(C)

Written by Tanigawa

2013/10/09 at 22:19

京都の米軍基地(17):真のターゲットは中国か?

京丹後市経ヶ岬配備予定の米軍Xバンドレーダーは,もっぱら北朝鮮ミサイル警戒が目的と説明されているが,本当は,むしろ中国が対象ではないか?

1.日米防衛相会談
日本への2機目のXバンドレーダー配備が表明されたのは,2012年9月17日のパネッタ国防長官と森本防衛大臣との共同記者会見においてであった。

パネッタ長官:「米国と日本は将来的に2機目のTPY-2の監視レーダーの日本配備に関して、調整を始めました。これによりまして、北朝鮮の弾道ミサイルの脅威から日本を守り、前方展開している米軍にも資するものであります。そして、米国本土を北朝鮮のミサイルの脅威から防衛する能力を共有させる上で効果的になります。」(日米防衛相共同記者会見概要,平成24年9月17日)

この段階ではまだ配備場所への言及はないが,目的については,北朝鮮ミサイルの脅威から日本,前方展開米軍そして米国本土を守るためと繰り返し述べている。

この説明は分かりやすい。が,国際政治の常識に従えば,あまりにもストレートな説明には,たいてい隠された真の目的が裏に潜んでいる。そもそも北朝鮮警戒なら,すでに青森県車力にXバンドレーダーが配備されている。あえて経ヶ岬に配備するまでもない。
 [参照]
 日米防衛相共同記者会見概要(2012年9月17日)
 日米防衛相共同記者会見概要(2013年4月30日) 
 Hagel: U.S. Bolstering Missile Defense(Mar.15,2013)
 防衛省「TPY-2レーダー(Xバンドレーダー)の配備について皆様の疑問にお答えします」(2013年4月)
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2.方便としての北朝鮮ミサイル
経ヶ岬配備Xバンドレーダーは,戦略的には,むしろ中国をターゲットとしていると見た方がよいだろう。これは決して突飛な思いつきではない。共同記者会見の席で,米側記者が次のように質問している。

「森本大臣への質問でありますけれども、XバンドTPY-2のレーダーの配備はどの場所がいいと思いますか。また、パネッタ長官に対してですが、今仰ったのは、元々その目的は北朝鮮からの脅威に対するものだと言われたわけでありますが、過去において中国側の方からミサイルディフェンスがこの地域においてあることに反対意見を表明しております。今、この時期において、レーダーの再配備を発表するのは、いわゆるこの地域全体において、とりわけ日本と中国との尖閣諸島等の問題の緊張緩和をさせる上でむしろ良くないのではないでしょうか。」(同上)

さすが米国記者,鋭い。森本大臣もパネッタ長官も,この質問に対し,北朝鮮ミサイルが対象だと型どおりの回答で済ませてしまった。日本人記者からの追加質問なし。情けない。こんな有様では,日本ジャーナリズムは二流といわれても致し方あるまい。

むろん,北朝鮮ミサイルの脅威があることは事実だが,こと経ヶ岬Xバンドレーダーについては,それは真の――戦略的にはより重要な――配備目的をカムフラージュし,国民世論を煽り,地元住民を沈黙させるための方便の意味合いの方がはるかに大きい。今の日本で,「北朝鮮」ほど好都合で強力無比のジョーカーはない。

3.中国の反発
これに対し,中国は,経ヶ岬Xバンドレーダーを脅威と受け取り,激しく反発している。

チャイナネット(2012年9月18日)は,外国メディアを次のように引用している。「同レーダーは日本の南部に設置されるが,沖縄ではない」(AP)。「ミサイル防衛の他に,これらのレーダーは船舶の活動を正確に追跡することが可能だ。」(ワシントン・ポスト)。

つまり,チャイナネットは,Xバンドレーダーはもともと中国,とくに沿岸近海の監視が主目的だということを,米側情報により示しているのだ。

新華社(2012年9月18日)もまた,ロシア外務省の「日本への2機目の対ミサイル・レーダー配備は,アジア太平洋地域における米ミサイル防衛能力を大幅に増強することになる」という声明を引用し,その攻撃的性格を非難している。

こうした中国側の反応は,米英メディアも,きちんと伝えている。
▼C.Cheney(World Politics Review, Sep.18,2012):「パネッタは中国対象ではないと述べたが,北京は[Xバンドレーダー配備]発表に怒りを表明した。」
▼J.Logan(ibid):中国は,「それ[Xバンドレーダー配備]を反中国と見なすであろう」。「これをいま配備する最大の危険は,日中のナショナリズムと敵愾心を激しく高揚させることにある。」
▼New York Times(Sep.17,2012):中国政府幹部は,Xバンドレーダーは中国をもターゲットにしていると感じている。それは,中国の核抑止力の弱体化をもたらす。そして,日本をより攻撃的とするだろう。
▼BBC(Sep.17,2012):「中国は,この地域におけるミサイル防衛能力強化を中国自身の戦略への潜在的脅威と見ている。」
▼Washington Times(Sep.17,2012):日本配備Xバンドレーダーは,中国沿岸を守る対艦ミサイルをも探知可能であり,その配備により米海軍に対する中国近海の海域防衛力が無力化されるであろう。
Radar sent to Japan can track anti-ship missiles: Deterring N. Korea is stated goal, but China likely wary, By Shaun Waterman, The Washington Times, Sep.17,2012
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4.極東の緊張と先制攻撃の危険性
欧米メディアが心配するように,経ヶ岬Xバンドレーダーは,戦略的には,むしろ中国がターゲットである。チャイナネットも指摘するように,もともと配備先は「日本の南部」が想定されており,のちには芦屋基地(福岡県)や見島分屯基地(山口県)が有力候補地とされた(産経,2013年2月24日)。

南の島々は無論のこと,福岡や山口でも,モロに中国が探知範囲に入り,さすがに日米当局ともこれは無理と判断し,少し北東の経ヶ岬にもってきたのだろう。北朝鮮ミサイルの脅威は,むろんある。それは間違いないが,にもかかわらず,それはむしろめくらまし,本当の戦略的な狙いは中国であろう。

Xバンドレーダーは米軍のものとはいえ,海外メディアが懸念するように,盾の強化が日本をより攻撃的とすることは間違いない。しかも,最近では,防衛名目の先制攻撃があからさまに唱えられ始めた。しかし,日本側に先制攻撃の可能性があると北朝鮮や中国が想定するようになれば,当然,先方から先制攻撃を仕掛けられる危険性も大きくなる。これは悪循環。決して日本の安全にはならない。

Xバンドレーダーは,どう考えても,日本の安全には役立たない。反骨・京都の沽券にかけても,日米「死の商人」を太らせるだけのXバンドレーダーなど,断固,拒否すべきだろう。
 (注)レイセオン社製「AN/TPYレーダー一式」の米ミサイル防衛庁契約価格(2007年2月)=2億1200万ドル(約21,200,000,000円);同改良型(2007年7月)=3億400万ドル(約30,400,000,000円)http://www.globalsecurity.org/space/systems/an-tpy-2.htm

谷川昌幸(C)

京都の米軍基地(16):レイセオン下請以下の参与会意見

京都府の「TPY-2レーダーの電磁波の影響に関する参与会の意見」を見て唖然とするのは,基本中の基本のはずのレーダー性能について,製造元のレイセオン社ホームページを根拠としていることだ。

米国Raytheon社のホームページによると,TPY-2レーダーは・・・・

ネットは北朝鮮でも中国でも,いやド素人の私でも見ることができ,こんなところに最新兵器の重要情報が書かれているはずがない。参与会意見は,そんないいかげんなネット情報を根拠としているのだ。

しかも,確たる根拠がないものだから,科学的良心に従い――将来の責任追及を免れるため――重要部分の記述は,ほとんどが推測となっている。

「ビーム走査範囲は上下左右±約45°程度と推測される。」
「合計90°の範囲をカバーしていくものと思われる。」
「1000Kmぐらいの距離が感知できるのではないかと考えられる。」
「TPY-2レーダーの出力はおそらく数百kwと推測でき・・・・」

私たちは,1万円程度の電子レンジを買うときでも,もう少しましな性能チェックをする。車ともなれば,エンジン出力,燃費,安全装置,インテリアなどを入念に調べ,比較検討する。ところが,参与会は,はるかに高価で危険なXバンドレーダーについて,兵器メーカーの公開ネット情報による推測で安全評価をしている。およそ科学的とは言いがたい。

この程度のことであれば,下請以下の参与会ではなく,直接,レイセオン社ホームページを見た方が,はるかに正確だし,何よりも面白い。まるで劇画未来戦争のようだ。

レイセオン社ホームページ
ミサイル防衛システム(動画3分11秒)
TPY-2レーダー(動画1分16秒)

130819a ■レイセオンのハイテク戦争ビジネス(Raytheon)

レイセオン社は世界最大のミサイルメーカー。2012年度の売上240億ドル,従業員6万8千。

「レイセオンは,すでに8台のAN/TPY-2を販売し,現在,アメリカと他の同盟2カ国の顧客のため3台を製造中である。」
「現在,前線配備型AN/TPY-2は日本,イスラエル,トルコに配備され,アメリカと友好同盟国を防衛している・・・・」

Xバンドレーダーと連動する迎撃ミサイルなど,実際には当たりはしないが,軍需産業にとっては,そんなことはどうでもよい。一台いくらか知らないが,関連サービスも含めると天文学的売上となり,会社を潤す。

過疎地・丹後は,捨て石となり,最新兵器を受け入れることにより,アメリカと日本の政官学軍複合体=「死の商人」の繁栄に少なからず寄与することになろう。

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■ミサイル防衛システム/TPY-2レーダー(Raytheon)

130819d  ■日米兵器開発協力:レイセオン+三菱重工(Raytheon)

谷川昌幸(C)

Written by Tanigawa

2013/08/19 at 10:36