ネパール評論 Nepal Review

ネパール研究会

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ガディマイ祭:動物供儀をめぐる論争(5)

3.動物供儀反対派の主張
(1)国際人道的動物愛護協会(Humane Society International)

(2)ネパール動物福祉連盟(Federation of Animal Welfare Nepal)
「ガディマイ動物供儀―ネパールの恥」(*28)
「『仏陀と平和の国』か,それとも『野蛮な大量動物供儀の国』か」(*28)
「ネパールは “Visit Nepal 2020” を掲げているのに,このままでは2019年末には世界は再び残虐な動物虐殺を目にすることになる。われわれは,このような動物に対する残虐と暴力をやめ,この国を模範的な『仏陀と平和の国』とすることが出来るはずだ。」(*28)
「わが連盟は,最高裁命令に真っ向から反するこの残虐な虐殺儀式に強く抗議する。」(*16)

■FAWN FB / HP

(3)倫理的動物処遇を求める人々(People for the Ethical Treatment of Animals)
①ミミ・ベケッチ(PETA事務局長)
「ネパールの役人たちは,何千もの動物を守ると約束したが,その約束は守られなかった。今日から始まる暴力的大量殺戮の場へと,動物たちは引きずられ運ばれていった。ネパール政府は,このような大量殺戮を二度とさせないよう強制力を行使すべきだ。さもないと,観光ボイコットを受けるだろう。・・・・信心深い人々は,口をそろえて,恐怖と残虐を要しない良き宗教の方を非難するが,寡婦焚死や幼児供儀が無くなったように,恐ろしい動物屠殺の祭りも終わらせなければならない。
 ・・・・切り裂かれるときの動物たちの悲しそうな表情や苦しみを見るのは,恐ろしく,ぞっとする。それはネパールの評判を傷つける。慈悲深いネパール市民の皆さんすべてに,このような野蛮な祭りをやめさせるための国際抗議運動への参加をお願いしたい。」(*21)

■PETA HP, Dec 2019

谷川昌幸(C)

Written by Tanigawa

2020/01/01 at 14:40

ガディマイ祭:動物供儀をめぐる論争(1)

ガディマイ祭(गढ़िमई पर्व , गढ़िमई मेला)が,この12月3,4日を中心に,約1か月にわたり開催された。

この祭りは,5年ごとにバラ郡バリヤプルで開催される世界最大の動物供儀祭。総数数十万にも及ぶ,おびただしい数の水牛,山羊,雄鶏などが寺院近くの広い供儀場に連れてこられ,ガディマイ女神に犠牲として捧げられる。

この祭りについては,このブログですでに何回か紹介した。以下では,今年のガディマイ祭について,賛否を中心に紹介する。重複や,情報錯綜による矛盾もあるかもしれないが,ご容赦願いたい。

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ガディマイ祭動物供犠,最高裁禁止命令

2019年ガディマイ祭FB

谷川昌幸(C)

Written by Tanigawa

2019/12/28 at 19:31