ネパール評論 Nepal Review

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首相HP,ブロックされる

バブラム首相のホームページを見ようとしたら,下記のような警告が出た。たしかに,最高裁判事(定数15人)が6人にまで減少するなど,ネパール統治は全般に正統性(legitimacy)を失いつつあり,バブラム博士の政府も専制的となってきた。しかし,それはそれ,このバ博士HPブロックは、なにやらうさんくさい。

130122 ■マカフィーのブロック画面

そもそも王様系など,右派サイトはこれまでほとんどブロックされたことがない。ブロックされるのは,たいてい左派系。ネット(の技術者)は,右傾化しているのかな?

そう思いつつも,ネット素人の私には,このような警告を出されると,それを無視し読み進む勇気はない。おそらく,こうして,某世界超大国の密かなネット介入による世界世論誘導により,世界は全体として無意識のうちに右傾化していくのだろう。世界全体が動けば,基準となる座標軸が動くわけであり,その中にいる人々は気づきようもない。

インテリ博士首相のホームページは,さぞかし立派であろうに,残念なことだ。

谷川昌幸(C)

Written by Tanigawa

2013/01/22 at 16:21

カテゴリー: マオイスト, 情報 IT

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「八重の桜」と「同期の桜」

日本放送協会(Japan Broadcasting Corporation, NHK)がハデな大宣伝をしているので、「八重の桜」を観てみた。なんたる空騒ぎ、無惨な失敗作となる悪い予感がする。

まず冒頭の「つかみ」、「驚き」がない。どんな作品でも、最初に「あれ! これは何かな?」と興味を引きつけなければ、まず失敗である。小説、随筆などでも、傑作は「書き出し」がよい。これは、作品の鉄則。

ところが、「八重の桜」の冒頭は、南北戦争。時代背景を説明するためなのだろうが、最初から逃げであり、しかもド派手な戦闘場面の連続。こんな劇画のノリで描くと、米国民から抗議されかねない。まったくもって稚拙。

同じことが、メインテーマの「幕末のジャンヌ・ダルク」についても、いえる。女が鉄砲を持つ――つまり人を殺す――には、相当の内面的葛藤があってしかるべきだが、そんな気配は寸毫もない。そんな面倒なことはスゥーと素通りし、いたいけない少女が人形をほしがるように鉄砲をねだり鉄砲にほおずりする。そりゃ、ないだろう。あんまりだ。

子供だって、鉄砲の弾が当たればどうなるか位は想像する。子供時代を思い起こしてほしい。子供は大人以上に繊細であり、人や動物が傷つき、苦しみ、死ぬことの悲惨を直感的に知っている。子供をバカにしてはいけない。それなのに、脳天気に子供を描くから、リアリティがまるでない。絵空事だ。

他の場面にしても、映像表現に自信がないらしく、やたら「語り」が出てくる。場面、場面をいちいちナレーションで説明しなければ、その意味がわからないのだ。無惨といわざるを得ない。

さらにまた、スローモーションも多用されている。スローは、ここぞというときに使用してはじめて効果を発揮する。それなのに、いたるところスローだらけ、まるで安物劇画だ。

そして、これは坂本龍一/中島ノブユキの責任ではないであろうが、音楽がやたら多用されている。といっても、音楽そのものはよく出来ている。出来すぎといってもよいくらいだ。しかし、いくらなんでも使いすぎであり、これでは背景音楽ではなく、音楽のための背景映像だ。「八重の桜」ではなく、「坂本/中島音楽の桜吹雪」と言ったところ。

むろん、これはまだ初回。先は長い。くれぐれも、右傾化時代迎合の「同期の桜」女性版とならないことを願っている。それゆけどんどんの「幕末ジャンヌ・ダルク」や戦意高揚「篤志看護婦」など、みたくもない。

130107 ■ リアリティなき樹上の八重(NHK・HPより)

谷川昌幸(C)

Written by Tanigawa

2013/01/07 at 15:19

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