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韓国以下の生活水準,日本
国民生活の豊かさを比較する方法はいくつかあるが,国際的に最も広く用いられているのが,UNDP(国連開発計画)のHDI(人間開発指数)。その2014年版で,日本は,韓国,香港,シンガポールに追い抜かれ,世界第15位に転落した。(ネパールは145位)
日本のHDIは長らく世界10位以内,最上位国グループに属していた。韓国,香港,シンガポールは22~40位くらい(1980~2004年)。ところが,日本は急速に没落し,これらアジア3カ国に追い抜かれてしまったのだ。
中国は91位なので,まだかなりの差があるが,学術,商工業とも発展は目覚ましく,日本が抜かれるのもそう遠くはあるまい。
ここで,最近の目に余る嫌韓,嫌中への疑問が氷解した。日本人は韓国や中国がねたましいのだ。屈折した心理。自信喪失,劣等感の裏返しとしての,空威張り嫌韓,嫌中。実にあさましい。
そもそも日本の戦後高度経済成長が異常であったのであり,いまは,そのバブルがはじけ,生活が正常に戻り始めたところ。5千万程度の人々が,日本の田畑や山や海の許容範囲内で,質本位のそこそこの生活をする。これこそが,小国日本の正常な姿だ。
日本人も,大英帝国衰退期の英国人に習い,虚栄の終焉を粛々と受け容れるべきだ。それこそが,「やせ我慢」の美学であり,小国日本の堅持すべき矜持であろう。
谷川昌幸(C)
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