ネパール評論 Nepal Review

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ネパール震災救援:支援の輪の広がり

5月12日,大きな余震があった。震源はカトマンズの北東,エベレスト近くのコダリ付近(下図参照)。山村を中心に,被害のさらなる拡大が心配される。

このネパール大震災については,公的機関や大手NGOだけでなく,中小さまざまな団体や組織にも,自発的な支援の輪が広がっている。以下,再掲も含め,そのいくつかを紹介する。(アピール文は各団体のページより転載)
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150513kネパール 震災支援 ムスムス

2015年5月6日 ネパール震災復興支援ムスムス 第一回を台東区谷中の宗善寺にて開催しました。
*展示コーナー
 「ネパールの今」と言うことでネパールの友人から送られた被災の写真を展示。
*販売コーナー
 「チャイとパウンドケーキ」を手作り。「フリーマーケット」は古着、おもちゃ、雑貨、ネパールの土産物などの他、友人の作家さんから漆芸品や七宝などの作品もご寄付頂き販売しました。また、少し原価はかかりましたがネパリバザーロから仕入れたものや、仙台のネパール料理店から仕入れた東北支援レトルトカレーも販売しました。
*ネパールを知るお楽しみコーナー
 「国旗を描いて応援」世界で唯一四角ではないネパール国旗を描いて応援ボードに貼ってもらいます。貼りきれなくなるまで継続したいと思います。
 「ゲームコーナー」ネパールで遊んだ思い出のゲーム。キャランボーと呼ばれるおはじきビリヤードを体験できます。

当日スタッフは総勢9名。急遽開催の運びとなったのですが、チャリティ用に沢山の品をご寄付頂き、ボランティアスタッフも集まりなんとか無事それらしく第一回目を開く事ができました。全ての繋がりに感謝します。

また、第二回、第三回と規模や場所を変えながらも開催して行く予定です。大震災の残した傷跡を少しでも消して行けますように。皆様のお力添えをお願い申し上げます。

150513a

 ▼詳細は参照:ネパール 震災支援 ムスムス https://www.facebook.com/musumusu.tuad
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150513hラルパテの会 
ネパール地震のための募金のお願い

皆様もご存じのとおり 25日に大きな地震がおこり ネパールが大変なことになっています。 連日のニュースで見られていると思いますが 現地の様子はもっともっと厳しいです。

私たちの会の現地スタッフとやっと連絡がとれました。会の事務所などは倒壊していませんが 亀裂がはいりしばらくは外で寝ていたようです。昨日からわずかですが電気が通り始めたとのこと。しかし 家が壊れている人が多く 外で生活する人がたくさんいます。各国の援助も 政府の援助もやはりカトマンズの中心部が優先のようで 私たちの会の事務所のあるカトマンズの端の村には全く支援の手は入っていません。村に住んでいる人たちで食べ物を融通しあい飢えをしのいでいます。

とりあえずは 現金が必要です。

 ▼詳細は参照:ラルパテの会  募金 http://larupate.blog102.fc2.com/
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150513jネパール大地震義援金チャリティーイベント@徳林寺
 ネパール大地震義援金チャリティーイベント
 参照:https://nepalreview.wordpress.com/2015/05/02/a-918/
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150513iNGOカトマンドゥ日記
 NGOカトマンドゥ NGOカトマンドゥ日記
 ▼参照:https://nepalreview.wordpress.com/2015/05/02/a-918/
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▼余震(5月12日)震源
150513e■AFP(5月13日)より

谷川昌幸(C)

Written by Tanigawa

2015/05/13 at 11:24

カテゴリー: ネパール, 国際協力

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震災救援の複雑な利害関係(2):インド政府「ともだち作戦」(1)

ネパール震災に際し,最も迅速にして最大の救援活動を展開したのは,インド政府である。駐ネ印大使によれば,インド政府は,地震発生直後から救援準備に入り,6時間以内に,インド空軍機が「NDRF(国家災害対応部隊)」の隊員と救援物資を積み,トリブバン空港に到着した。

以後,インド政府は,ネパール震災救援活動を「ともだち作戦(Operation Maitri)」と命名,陸軍・空軍を中心に,「積極的(proactive)」な救援活動を繰り広げてきたのである[a]。

150511d■[d]

1.「ともだち作戦」
「ともだち作戦(Operation Maitri)」は,正式には地震翌日の4月26日に発足し,ネパール政府が外国救援隊撤収要請を出した5月4日をもって満了する。(救援活動そのものは継続)。

この「ともだち作戦」には,外務省,内務省,NDMA(国家防災委員会),気象局が参画しているが,実働部隊の中心はむろん軍である。作戦全体をまとめたものはまだ見当たらないが,5月4日の駐ネ印大使の説明によれば,それは,おおよそ次のようなものであった[a]。(漏れや重複があるかもしれない。)
 ・空輸:32フライト,物資520トン(テント,毛布,薬,食糧,飲料水,救急用品,酸素ボンベなど)
 ・陸送:トラック450台,4500トン
 ・野戦病院:2
 ・救急医療隊:18
 ・工兵隊:18
 ・NDRF(国家災害対応部隊):18
 ・航空機,ヘリ(カトマンズ基地,ポカラ基地):「Mi17」8,「ALH」8
 ・救出:傷病者900人,他1700人
 ・治療:2600人(うちゴルカのバルパクで1170人)

これとは別の説明としては,NDMA発表(Aggregate Report on Relief Materials as on 08 May 2015)がある。救援概要は以下の通り[b]。
 ・調理済み食品(トン):1331(空軍118,列車131,トラック1082)
 ・飲料水(トン):334(空軍94,列車47,トラック193)
 ・薬品(トン):10(空軍5,列車5)
 ・毛布(枚):126609(空軍16500,列車35040,トラック75069)
 ・テント(張):8131(空軍2125,列車2817,トラック3189)
 ・防水布(枚):132718(空軍2590,列車7304,トラック122824)
 ・トラウマ治療隊:31人
 ・医療隊:70人(ビハール州ほか3州政府)

150511a150511b■[d]

2.インドの救援活動地域
インド救援隊は,軍の救援作戦本部をカトマンズに置き,以下のような地域で活動したとされる(順不同,インド内もあるかもしれない)。[b&c]。
Lukla, Dhading, Millanchi, Gorkha, Chautara, Charikot, Melum, Aroghat, Dhunche, Trishuli, Ramchap, Barpak, Narayan Chor, Namchi Bazar, Tatopani, Jorbat, Dolakha, Pokhara, Basantpur, Kathmandu, Balaju Bypass, Chaumati, Maharajgunj, Gongbhu, Brijeshwari, Basundra Namunatol, Tilangana, AD Artilery, Budget Hotel Thamel, etc.

150511g150511h
 ■各国都市部救援隊(OCHA4月29日)[e]/各国軍救援拠点(MNMCC5月11日)[e]
[参照]
[a]”Press Release on briefing by Ambassador Ranjit Rae to the diplomatic community and India’s ongoing relief assistance to Nepal,” http://www.indianembassy.org.np/(在ネ印大使館HP,5月4日)
[b],NDMA,”Aggregate Report on Relief Materials as on 08 May 2015,” http://www.ndma.gov.in/en/operation-maitri
[c]”Non-stop Operation Maitri continues in Nepal,” bdnews24.com,2015-05-02
[d]https://twitter.com/hashtag/OperationMaitri?src=hash
[e]Nepal Risk Reduction Consortium, https://twitter.com/NepalDRR
【以下次回】

谷川昌幸(C)

Written by Tanigawa

2015/05/10 at 20:53

カテゴリー: インド, ネパール, 軍事, 国際協力

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