ネパール評論

ネパール研究会

保守回帰: ネパール世論調査

「ヒマールメディア世論調査2015」は,実感として感じられるネパールの保守回帰を数字で実証しており,たいへん興味深い。(Himalmedia Nationwide Public Opinion Survey 2015, Nepali Times, #771,14-20 August 2015)

1:支持政党
平和・繁栄・民主主義を推進するのはどの政党だと思いますか?
(1)2015年8月
150821a
 *NC25.4,UML13.5,UCPN9.3,RPP-N4.1,わからない25.7

(2)2015年1月
150821b
 *NC34.4,UML15.9,UCPN9.2,RPP-N5.6,わからない9.8

(3)2013年
150821c
 *NC18.5,UML13.4,UCPN9.7,RPP-N3.8,わからない25.0

2:次期首相
次の首相に相応しいのは誰だと思いますか?
(1)2015年8月
150821d
 *スシル・コイララ7.1,バブラム・バタライ10.4,KPS・オーリ5.9,適任者なし18.5,わからない25.4

(2)2013年
150821e
 *スシル・コイララ8.5,バブラム・バタライ6.2,MK・ネパール4.7,適任者なし21.2,わからない17.4

3世俗主義
憲法は宗教についてどう規定すべきだと思いますか?
(1)世俗主義(Secularism)
150821f
 *山地15.7,丘陵地19.5,タライ21.5
 (注)憲法で「世俗国家」と規定するか,あるいは単に「宗教の自由」を規定するにとどめるかについて,意見が鋭く対立している。後者の場合,「布教の自由」が事実上制限されると見られている。

谷川昌幸(C)

Written by Tanigawa

2015/08/22 @ 07:13

カテゴリー: 憲法, 政党, 政治

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