ネパール評論

ネパール研究会

憲法案逐条採決,11日午後から

制憲議会では,修正案(総数54)提案理由説明等がほぼ終わり,9月11日午前の党首演説(NC,UML,UCPN,労農党)につづき,同日午後3時頃から修正案の投票採決に入る予定だ。

⇒修正案(総数54)の各案ごとに投票:2/3以上の多数で可決。
⇒憲法の各条につき投票:2/3以上の多数で可決。
⇒確定した憲法案全体につき投票:2/3以上の多数で可決。

この制憲手続きに対し,マデシやタルーあるいは他の被抑圧諸集団が強く反対し,タライを中心に激しい反対運動が続き,衝突でこれまでに33人の死者が出ている。政党も,タライ系10党やRPP-Nなどが,制憲過程そのものから降りてしまった。

しかし,主要3党,とくにUMLは強硬で,制憲手続きは,数日の遅れはあっても,ほぼ予定通り進められそうな形勢だ。その場合,ダサイン前の新憲法公布ということになる。

150824

[参照]
*1 “CLAUSE-WISE VOTING ON CONSTITUTION PLANNED FOR TODAY,” Republica,11 Sep 2015
*2 “Nepal constitution drafting hit as 85 CA members walk out,” Nepal National (IANS),10th September,2015
*3 “Stop the constitution process for few days: UCPN (Maoist),” Kathmandu Post,Sep 10,2015
*4 “GOVT REGISTERS AMENDMENT PROPOSAL ON INTERIM CONSTITUTION,” Republica,09 Sep 2015

谷川昌幸(C)

Written by Tanigawa

2015/09/11 @ 15:57

カテゴリー: 憲法

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