ネパール評論

ネパール研究会

生成AI問答(12): ネパールでよく使われる生成AIは,何ですか?

生成AIは,ネパールでも注目されている。ネパールは,インドと同様,もともとデジタル思考には強い。

たしか1995年頃だったと記憶しているが,スワヤンブ―に行ったついでに,西方の無名の小山に登ってみた。村はずれの先にポツンと一軒家があったので,外からのぞくと,仙人のような出で立ちの中高年男性が何やら事務作業らしきことをしていた。気付かれ手招きされたので入っていき,何をしているのか尋ねると,何と,デバナガリ・フォントをつくっているという。ビックリ仰天,こんな山奥で,フォント作成! 

この仙人作成フォントが,実際に使用されたかどうかは,不明。が,いずれにせよ,最先端のフォント作成ですら,仙境で一人きりで行われるほど,ネパールはもともとデジタル志向が強い。

そんなデジタル志向のネパールで,いま注目されているのが,いうまでもなく生成AI。たとえば,「ネパリタイムズ」は長文の生成AI記事を掲載し,その現状を実例を示しつつ,こう紹介している。
 * Naresh Newar, “Ayo AI, Diving into the deep end of art with generative artificial intelligence,” Nepali Times, 19 May 2023 

生成AIは,アプリ数が 3(2015)⇒33(2022)⇒640(2023/05)と激増,性能も劇的に向上し,日常的に使用されるようになった。たとえば,”Leonardo AI”に超リアルで微細な「女サムライ」の絵を依頼すると,ほんの数秒で見事な絵を描いてくれる。写真でもビデオでも音楽でも,対応するAIを選べば,皆ほぼ同様。

この記事では,著作権侵害や悪用など問題点も指摘され,利用者の責任が強調されているものの,全体としては生成AIの時代になってしまったのだから適切にそれを使用していくべきだという論調になっている。

確かに,実例として掲載されているAI作成の画像や「ネパリタイムズ宣伝ビデオ」(Youtube / Twitter)をみると,そう結論づけざるをえないであろう。

そこで,ネパールでどの生成AIがよく使われているか,生成AIに尋ねてみた。

Bing回答は,全く答えになっていない。「教えて下さい」と頼まれてしまった。Bard回答は,簡潔にして要をえている。ChatGPT回答は,2021年9月時点と少々データが古いが,要点につき詳しく答えており,好感が持てる。これからの情報収集に期待したい。

*****<以下,生成AI回答>*****

Bingの回答(質問回答=日本語)
ネパールでよく使われる生成AIについては、私の知る限り、情報がありません。しかし、生成AIとは、プロンプトに応じてテキスト、画像、または他のメディアを生成することができる人工知能システムの一種です3。ChatGPTなどの生成系AIは、自然な対話ができるだけでなく、文章の要約や翻訳、文章の自動生成などにも利用されています1。

もし、ネパールでよく使われる生成AIについて詳しく知りたい場合は、より具体的な情報を教えていただけますか? (1) 生成的人工知能 – Wikipedia (2) ChatGPT 生成系AIで何ができる?危険性は?|NHK (3) ChatGPTなどの“生成系AI” 活用企業の最前線では | NHK .

Bardの回答(質問回答=日本語)
ネパールでよく使われている生成AIは次のとおりです。
* DALL-E 2:これは、テキストの説明から画像を生成できる画像生成AIです。
* Imagen:これは、テキストの説明から画像を生成できるもう1つの画像生成AIです。
* Parti:これは、テキストの説明からテキストを生成できるテキスト生成AIです。
* ChatGPT:これは、テキストベースの会話をシミュレートできるチャットボットAIです。
* Bard:これは、テキストとコードの大規模なデータセットでトレーニングされた大規模な言語モデルです。テキストの生成、言語の翻訳、さまざまな種類のクリエイティブコンテンツの作成、質問への回答を行うことができます。

ChatGPTの回答(質問回答=DeepL翻訳英語)
2021年9月の私の知識の切り口では、生成型人工知能(AI)技術は、ネパールではまだ開発・導入の初期段階でした。しかし、AIの状況は急速に進化しており、その後、進歩や変化があった可能性があることに留意する必要があります。

一般的に、世界で最もよく使われている生成AIモデルは、OpenAIのGPT(Generative Pre-trained Transformer)モデルのようなアーキテクチャに基づいており、私が知識を切り出した時点で利用可能だった最新バージョンであるGPT-3を含みます。これらのモデルは、テキスト生成、翻訳、要約など、さまざまな自然言語処理タスクに広く使用されています。

生成AIの具体的な使用例や応用例はネパールでも異なるかもしれませんが、これらの技術が活用される可能性のある分野には、以下のようなものがあります:

言語翻訳: 言語翻訳:生成AIのモデルは言語翻訳システムの開発に利用でき、ネパール語と他の言語との間のテキストの自動翻訳を可能にします。

コンテンツ生成: 生成AIモデルは、与えられたプロンプトやテーマに基づいて、ニュース記事、ブログ記事、ソーシャルメディア投稿などの文章コンテンツの生成を支援することができます。

チャットボットとバーチャルアシスタント: 生成AIは、ネパール語やその他の言語でユーザーと対話し、質問に答え、支援を提供する会話エージェント、チャットボット、またはバーチャルアシスタントを提供することができます。

画像や動画の生成: GAN(生成的敵対ネットワーク)などの生成的AI技術を使用して、画像や動画を生成または向上させることができます。

クリエイティブなアプリケーション: 生成AIは、音楽、詩、ビジュアルアートの生成など、芸術的な目的で使用することができます。

ジェネレーティブAI技術の採用や使用方法は、ネパール国内の業界や組織によって異なる可能性があることに留意する必要があります。ネパールで一般的に使用されているジェネレーティブAIモデルに関する最新かつ具体的な情報を得るには、現地の専門家、AI研究グループ、ネパールのAI分野で働く企業に相談することをお勧めします。

*****<以上,生成AI回答>*****

■AI作成「宣伝ビデオ」(Youtube / Twitter)

谷川昌幸(C)

Written by Tanigawa

2023/05/23 @ 11:01

カテゴリー: ネパール, 情報, 情報 IT

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