ネパール評論

ネパール研究会

司法制度もアメリカがお手本

谷川昌幸(C)

昨日,プラチャンダ議長は偉いと誉めたのに,「7人委員会」の下にはすでに部会があったらしく,そこでは司法制度について決定できなかったという。

とにかく,ネパールでは,やたらと委員会,作業部会等々ができ,それぞれの段階でカネと時間が際限なく浪費される。民主的というよりは,封建的権力多元性。こんなものを粉砕するため,一種の委任独裁としてプラチャンダ委員長が選出されたと思ったが,どうやらそうではなかったらしい。

と,そんなことを思いながら,チラッと横を見ると,そこには米最高裁礼賛広告が出ている。「ネパール司法はダメだね,アメリカ最高裁を見習いなさい」というわけだ。

いかにもアメリカらしく,いかにもネパールらしい。

▼司法制度合意失敗記事と米最高裁宣伝の対比が鮮やか

eKantipur, Oct.21

Written by Tanigawa

2010/10/22 @ 15:12

カテゴリー: 司法

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