文化としての飲酒・喫煙:オーストリア
伝統と文化の国オーストリアは,酒・たばこ天国だ。ネット情報(「オーストリアの基本情報」)によれば――
▼金メダル(世界1位):女性喫煙率,酒一気飲み人口
▼銅メダル(世界3位):喫煙率,ビール消費量(1人当たり)
喫煙は,一応,規制されているようだが,歩きたばこも平気。特に女性が目立つ。街中いたるところに吸い殻入れが設置されている。
ビールはもちろん本場。ちょっとお茶でも,という感じで,あちこちの側道や広場の屋外喫茶レストランで,真昼間から,男も女も楽しそうにジョッキを傾けている。「一気飲み」は見かけなかったが,たいへんな酒好き,呑んべいであることに間違いはない。
酒やたばこは健康に良くない。そして,文化も,むろん健康に良くない。文化も伝統もない国は,健康第一,健康キャンペーンが始まると,あっさり禁煙,飲酒規制に向かうが,さすが文化の国オーストリアは,そんな柔ではない。健康より文化,グイグイ,スパスパ,大いに人生を楽しんでいるようだ。うらやましい。
■メルクのタバコ屋(Tabak)と屋外喫茶レストラン(宿泊ホテルベランダより)
■駅でも喫煙(ウィーンの地下鉄・路面電車・バス共用「カールレンナー駅」)
谷川昌幸(C)
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