ネパール評論

ネパール研究会

マオイスト政権,5日以内に成立?

プラチャンダ党首が23日,5日以内にマオイスト政権が成立すると語った。人民解放軍(PLA)指揮権を放棄した見返りらしい。そんな取引があって不思議ではない。

ヒマラヤンタイムズ記事(1/24)からは発言の微妙なニュアンスは分からないが,プラチャンダ党首は「PLAはもはやCPN-Mの戦闘員ではない」という趣旨のことを語り,それをもってCPN-Mの民主性,平和指向の証とした。表面的には,PLA指揮権と引き替えに,首相職を手に入れる作戦といってよい。

ネパールのこと,裏があるのであろうが,今のところ,それは分からない。PLA戦闘員の多くにも分からないのではないか? 売られた,捨てられた,と感じる人も少なくないだろう。

すでにリパブリカ(1/24)は,PLA幹部たちにインタビューし,彼らの「屈辱的統合」には応じられない,という怒りの声を伝えている。

どうなるか? もう少しすれば,筋道が見えてくるだろう。

谷川昌幸(C)

Written by Tanigawa

2011/01/24 @ 22:36