中国南方航空でネパールへ
1.共産主義の残り香
はじめて中国南方航空に乗った。関西空港からだと往復とも接続がよく便利。関空→広州、広州→カトマンズとも、満席だった。
関空→広州便は、古い機体で座席間隔が狭く、少し苦しい。前席は壊れていて、常にリクライニング状態。食事もゆっくりとれないし、なにより離発着時は危険だ。
機内サービスは共産主義の残り香がほのかにただよい、懐かしい。懐古趣味の老年向き。
2.広州空港の資本主義的案内嬢
広州空港はいかにも中国という感じだが、感心したのは、ちょっと場違いの、たすきがけ案内嬢がいて、資本主義国なみに愛想が良かったこと。乗り換えでマゴマゴしていたら、「どうしたの?」と優しく声をかけ、親切に案内してくれた。謝々。
3.日産広告と釣魚島
乗り換え待合所には巨大ディスプレー(製造国不明)があり、健気にも日産自動車が広告を出していた。
その数コマ後には、釣魚島を大書した中国地図付き広告。さすが中国、抜け目がない。
4.なめられる日本乗客
中国南方航空だけでなく、一般に、日本発着便は、機体が古い。今回も、関空→広州よりも広州→カトマンズの方が、機体は新しく座席間隔も広かった(客室メンテナンスはいい加減で、あちこちの物入れポケットが破れてはいたが)。
日本便は儲からないからか? それとも、おとなしい日本乗客がなめられているのか? 邪推に過ぎないが、どうも後者のような気がする。異文化競争の世界社会では、要求を出さなければ無視され、馬鹿にされるだけ。不打不識!
日本乗客は、日本乗り入れ航空各社に対し、せめてカトマンズ便程度の機体を使え、と要求すべきだろう。
谷川昌幸(C)
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